ITの進化で電話やメールだけではなく、今や多くの人がスマートフォンを持ちtwitterやFacebookなどのSNS・無料コミュニケーションアプリのLINEなどを使いこなし、いつでもどこでも誰とでもつながっていられる環境なのですが、
そんな便利なように思える一方、ビジネスでもプライベートでも四六時中オンラインになる事から、仕事中は勿論、授業中、会議中、運転中、歩きながら、自転車に乗りながら、食事中、デート中、育児中などあらゆる場面で利用してしまい、
「接続不能な所にいるとイライラする」
「twitterの書き込みを確認しないと不安で仕方がない」
「鳴っていないのに着信の音が聞こえてしまう」
「誰かとつながっていないと孤独に押しつぶされそうになる」
こんな状態から、スマートフォンなどのデジタル機器が手放せなくなっている人が急増しているようです。
2012年の統計によると日本人のインターネット利用者は
1週間に平均49時間ネットに費やしています。
1日に換算すると7時間もの時間を使っているのです。
パソコンであれスマートフォンであれ、利用中の姿勢は首や肩や腕が前方にあるため、背中が丸まり腰、背中、肩がどんどん疲労していきます。
そして最も深刻なのは、首です。
画面を見るには顔がうつむかなければなりませんが、
この時、前に倒した頭を支えるために首に大きな負担がかかり
筋肉の付着部である後頭部から肩甲骨にかけてカチカチに固まってしまいます。
さらに、小さな画面に視点が集中するため目が疲れます。
つまりデジタル機器を使う時のすべてが、肩こり、首こり、背中の張り、腰痛につながっている事を自覚する必要があります。
また、ほとんどの方がどちらか一方の手で操作をすると思いますが、単調で偏った動作を長時間続けると、身体の左右のバランスが偏り、骨格自体の変位にもつながってしまいます。
そして、デジタル空間での人とのつながりの喪失を恐れるあまり過度にのめり込み心の変位が起こってしまい、眠る事を削ってでもやり取りをしようとします。
ここまで心と身体をむしばんでいるようであれば、もはや
『デジタル中毒』、『ネット依存症』といわれる状態です。
以下は簡単なネット依存度チェックです。
〇、Xでお考え下さい。
①食事中にスマホ(ネット)を見ている事がある。
②電波が届かない(届きにくい)所には行きたくない。
③家族や目の前の人と会話せずスマホのチェックに没頭する。
④着信していないのに着信音が聞こえたような気がする。
⑤Facebookなどに書き込んだりつぶやくために行動する事がある。
⑥もしSNSがなくなったら人間関係が築けなくなると思う。
⑦仕事中、デート中など関係なくSNSが気になりチェックする。
⑧時間の浪費になると分かっていてもやめたり時間を短縮出来ない。
いかがですか?
5つ以上当てはまるようであれば中毒、依存の可能性が大きく、
特に⑧が当てはまっていれば治療が必要なレベルだと思います。
先ほども述べましたが、眼の使い過ぎ、長時間の同一姿勢、前かがみの姿勢、精神的ストレス、これらは心身の健康バランスを著しく失わせる原因です。
昨今の肩凝りや首凝りの大きな原因の1つはこの『インターネットの使い過ぎ』だと考えられますので、心当たりのある方は、治療院に行く前にご自身の生活を見直し、少しでも減らす努力をしましょう。
1日のうちでまったくスマートフォンを触らない時間を作る、
ちょっとした外出時にはデジタル機器を持たない、
夜10時には電源を切り、朝になるまでOFFのまま過ごす、
学校や会社にいる間はOFFにしておく、
など、ご自分でルールを作り無理のない程度から始め、少しずつ距離を取るように変えてみる事をお勧めします。
そうすると心にもゆとりや余裕が生まれ、スマホの『囚われ』から解放されます。
スポンサーリンク