呼出煙

一時期TV画面からほぼ消えていた喫煙シーンがしばらく前から徐々に増えてきている印象です。

 

嫌煙者の健康を守る法案を骨抜きにし、薬物依存を支え続けるたばこ族の底力というところでしょうか。

 

特に女性に喫煙させるシーンを増やし、女性が煙草を吸う姿がかっこいいというような刷り込みを始めた模様です。

 

 

煙草にはニコチンなどの有害物質を手当たり次第に撒き散らすというとんでもない能力があり、一度依存させてしまうと手放せなくなるというおまけつきです。

 

恐るべきチカラを持つ煙草の煙には3つのパターンがあります。

 

① 主流煙・・・喫煙する人が吸う煙。

これは自業自得ですので、特にコメントはありません。

 

② 副流煙・・・煙草の先から出る煙。

受動喫煙でもっとも耳にする煙で、厄介なのは主流煙よりも有害物質を多く含むと言う事です。

 

つまり、煙草を吸う人よりその周りにいる煙草を吸わない人のほうが健康に良くない煙を吸わされているという事なのです。

 

③ 呼出煙・・・喫煙者が吐き出した煙。

コレはあまり知られていないかもしれませんが、とても危険な煙なのです。

 

煙草を吸った人の口臭はいつまでも臭いですが、あれは臭いだけではなく有害物質が口・器官・肺にこびり付いているのです。

 

ですので、たとえ喫煙所やベランダなど離れたところで喫煙をしても、その人が戻ってくると口から有害物質を吐き出し続ける事になり、喫煙をしない人の粘膜にこびり付き健康被害を引き起こすのです。

 

これからの時期、窓を開けると心地良い風を感じる事が出来ますが、隣近所にホタル族がいると気持ちの悪い煙草の煙が家の中に入り込み、息苦しさをも感じてしまいます。

 

本当にどうにかしてもらいたいものです。

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卒煙・脱煙

先日、運転中の信号待ちで隣に停まった車から、たばこの煙が蒸気機関車のように窓から放出される光景を目にしました。

 

よく見ると、助手席にはお子様と、後部座席にはおそらく奥様と赤ちゃんが同乗しているではありませんか。

 

個人的な意見ですが、こういう行為は『虐待』に当たると思っています

 

 

いくら外に向かって煙を吐き出しても、車内には大量の煙は入ってきますし、ニコチンの恐ろしさはそんな程度の対策で防げるものではありません。

 

しばらく前まで、直接の煙に加え『副流煙』の健康被害がよく取り上げられていましたが、今ではそれよりももっと恐ろしい事が分かり大きな問題になっています。 

 

サードハンドスモークと呼ばれているものです。

詳しくはこちらをご覧ください。

ついでに・・お時間があればこちらもどうぞ。

 

日本は先進国のなかでも、ありえないほど喫煙に寛容な国なのだそうです。

 

食事をする所が喫煙可であったり、公共の場が喫煙可であったりと、健康を考える上で異常な空間が多くあります。

 

昨今の禁煙ブームのおかげで、徐々に意識も高まりつつありますが、まだまだこの程度では、嫌煙者がニコチンを強制的に吸わされることから身を守る事は出来ません。

 

例えば、『分煙』。

 

飲食店などでよく見かけ、いかにも『当店はお客様の健康に配慮しています!!』というアピールのつもりでしょうが、実は分煙では全く効果が無いのです。

 

やってもやらなくてもそれほど変わりはありませんし、客云々よりもまず従業員の健康を犠牲にしている事が、間違っている事であると気付かなければなりません。

 

本当に配慮する気があるのであれば、『完全禁煙』しか選択肢はありません。

 

喫煙者が『喫煙の権利』を主張するのであれば、嫌煙者の『タバコの煙・ニコチンの害から健康を命を守る権利』も同等に考えるべきだと思います。

 

社会も喫煙者のスペースと嫌煙者のスペースを完全に分ける努力をするべきですし、企業や会社も『喫煙所』などの中途半端な対応ではなく、喫煙者は雇わないという位の意識が必要だという意見がどんどん増えてきています。

(喫煙者が勤務中に喫煙する時間はあくまでも休憩時間であり、喫煙をしない人との不公平が生まれており、生産性にも大きな影響を与えるため)

 

ただし、喫煙行為はニコチンによる薬物中毒によるものですので、喫煙者はタバコを『吸っている』のではなく、ニコチンにより『吸わされている』のです。

 

自らの意思で喫煙をしていると思っている方も、実はそうではなく薬物により操られているのです。

 

それに気づいてしっかりと卒煙・脱煙に取り組んでいただきたいものです。


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世界禁煙デー


明日、5/31は『世界禁煙デー』です


世界保健機関(WHO)では、たばこの煙には、少なくとも70種類もの発がん性物質の他、数多くの有害物質が含まれ、循環器・呼吸器・消化器の病気や癌により、多くの命が失われています。


また、当人のみならず、受動喫煙のせいで亡くなっている人は、国内では約6800人にものぼります。


喫煙をする方は、『ご自分の意志でたばこを吸っている』と思っているようですが、本当はそうではなく、ニコチン依存症という病気で、健康や時間やお金を犠牲にしてでも、『たばこを吸わされている』のです。


喫煙はあらゆる癌の危険因子です。


『自分はたばこに支配されている』


そこに気付き、自らたばこと決別する意思を強く持ちましょう。


単に、今日から禁煙するぞ!というような考えでは、遅かれ早かれ挫折してしまいがちです。


ニコチンによる脳の変質のせいで、いくら意思を強く持っても、簡単に止められるものではありませんが、まずはご自分がニコチンにはかなわない・勝ち目がないという事実を自覚し、その上でどのような努力をすれば、そこから抜け出せるかを真剣に考えてみましょう。


まずは、明日の世界禁煙デーで、ご自分がたばこに支配されているかいないかをお試しください。


イライラする、たばこが気になって仕方がない、時間の経過が遅いなどと感じるようであれば、どっぷりと支配されている証拠です。

買い物依存症


「買い物依存症」とは正式な病名では無く、精神疾患の1つなのですが、一般的にはこう呼ばれています。


買い物をすると気分が高揚し、一時的に嫌なことが忘れられるので、繰り返し買い物をしているうちに欲しい物を買うのが目的でなく、買い物自体が目的になり、種類や金額すらコントロールが出来なくなる状態を言います。


買い物依存症の主な原因はストレスで、イライラしたり不機嫌になるたびに買い物をし、物質的に満たされ脳が快楽を得ることで、心の安定を取り戻す構造です。


買い物依存症チェックです。


買い物すると気分がすっきりして、嫌なことを忘れられる


店員にチヤホヤされると、特別扱いされているようで、いい気分になってつい買ってしまう


手持ちのお金がなくても、カード払いや借金をしてでも買わずにはいられない


しばらく買い物をしないと、イライラする


買ったものを捨てられず、片づけられず、部屋や家の中が買ったもので溢れている


買い物したいがために、家族や友人に嘘をつく


買ったものの普段使っていない物がたくさんある


買い物をした後に、罪悪感、不安感などの自己嫌悪に陥る


衝動的に買いたい欲求が抑えられないため、借金を繰り返し、自己破産に至るケースもあります。


依存症は、買い物やギャンブルはもとより、薬物のニコチンであれ、アルコールであれ、すべて同じです。


多くの依存症の人は、「自分は精神疾患である依存症」ではないと考えています。


その見極めは、「その行為を自分の意志でコントロール出来るかどうか」、ただそれだけです。


3日であれ3年であれ、同じです。


依存症でなければ、感情や日数に関係なく、行ないません。


色々と理由や理屈を並べ立て、結局は行なってしまうようであれば、残念ながら依存症なのだと自覚し、適切な治療を受けましょう。

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飲酒とは


送別会や歓迎会、お花見など、何かと飲酒の機会が増える季節ですが、お酒は飲んでも飲まれないようにしましょう。

 

日本の社会は、飲酒による迷惑行為にとても寛容・・というか甘い習慣がありますので、いわゆる飲め飲め社会からなかなか抜け出せません。

 

TVをつけると、季節に関係なく年がら年中、人気の芸能人たちが「旨ーい!!」と叫び続けるような始末です。

 

一気飲みやアルハラによる事故も無くなる気配はありません。

 

また、公衆で醜態を晒していても、つい酒のせいという事で済まされてしまいがちです。

 

お酒を飲むと無茶苦茶になってしまう人がいらっしゃいますが、あれは「脳の麻痺」なのです。

 

脳には有害物質を遮断するための高度な機能が備わっていますが、アルコールはそれを難なく通過してしまいます。(違法薬物と同じ構造です)

 

そして、まずは前頭葉を麻痺させ理性の制御を外します。

 

そのおかげでストレスや疲労から解放され、リラックス感や爽快感を感じるのです。

 

次に、小脳を麻痺させ平衡感覚や運動機能を低下させます。

 

千鳥足や ろれつがまわらない・目が座りだすのもこのタイミングです。

一目で「酔っ払い」と認識できる状態です。

 

そして、海馬を麻痺させられると、面倒な事が起こります。

 

それは、同じことを何度も何度も話し始めるということで、本人にはその自覚はありません。

 

海馬は記憶をつかさどるのですが、麻痺させられると短期の記憶に障害が起こり、話したそばから話したことを忘れてしまうのです。

 

逆に長期の記憶は残りますので、記憶が飛んでどうやって帰ったか覚えていなくても、家には帰ることが出来ます。

 

この辺りまでが、酩酊・泥酔ですので、そのまま飲み続けると昏睡となります。

 

アルコールの摂取が、ストレス発散・明日への活力・毎日の習慣になっている方は、『飲酒行動は薬物依存である』という事実に目を向けていただきたく思います。

虐待.2

昨今、分煙なる言葉が聞かれるようになり、時間や場所を分けるような取り組みが一部には進んでいますが、まだまだ十分ではありません。

 

家庭内における対策についてですが、健康を考える上で、喫煙状態は「完全禁煙」が基本です。

 

よく行われている誤った対策は

 

● 換気扇の下で喫煙をする

 

換気扇をつけて魚を焼いて、部屋に匂いがまったくしませんか?

カレーを作っていると、「あっ!カレーだ」と気付くように換気扇をつけていても、換気は不十分で、たばこの煙は部屋中に行き渡ります。

 

● 喫煙時に空気清浄器を付ける

 

たばこの煙はほとんとが気体で、空気清浄機がキャッチ出来るのは粒子の一部ですので、ほとんど意味がありませんし、かえって発がん性物質である有毒ガスをばらまいてしまう結果になります。

 

● ベランダで喫煙

 

これも換気扇と同じで、外気は室内に流れ込んでいますし、歩きたばこがその人の後ろを歩く人に受動喫煙を強制するように、隣近所にも有毒ガスを撒き散らしている「近所迷惑行為」なのです。

 

● 家では喫煙しない

 

たばこの煙は、衣服や髪の毛などあらゆるものに付着し、発がん性物質を放出し続けています。詳しくはコチラ

ですから、家の中で喫煙しなければよいというレベルの低い認識では、他人をたばこの煙の害に巻き込んでしまうのです。

 

家庭内に喫煙者がいる環境で育つと、下記のような危険性があるといわれています。(あくまでも可能性・研究結果などです)

 

知能指数が低い

低体重児が多い

中耳炎になりやすい

肥満や糖尿病になりやすい

攻撃的な性格に育つ

問題行動やトラブルを起こしやすい

脳腫瘍・悪性リンパ腫になりやすい

気管支ぜんそく・慢性気管支炎になりやすい

アトピー性皮膚炎・食物アレルギーになりやすい

ADHD(注意欠陥多動性障害)のリスクが高くなる

精神的に不安定になりやすい

 

など、あげれば枚挙にいとまがありません。

 

喫煙者と同居の家族の尿からは、ニコチンが高いレベルで検出されています。

 

喫煙が他人の健康のみならず、人生までも揺るがしかねない「虐待行為である」という認識を持つべきなのです。

 

このような事から、自分自身はもちろん、周りの人たちの将来を考えるならば、喫煙からの卒業を真剣に考える必要があるのです。

虐待.1

子供にたばこの煙を吸わせることは、ある意味「虐待」といっても過言ではありません。


親や家族が吸うたばこの有害物質が子供に与える影響は甚大なのですが、喫煙がやめられない人の思考回路は、誰にも迷惑をかけていない・それで誰かが病気になったり発育が遅れたりしてはいない・そもそも吸っている自分が健康だから大丈夫だなどと、自己肯定をする事でたばこの害をまき散らしていることを正当化しようとしてしまいます。


これは「薬物依存・薬物中毒」の方に共通するパターンで、いつでもやめられる、でもやめない(実は薬物によってやめられなくなっているが)というように、薬物に操られていることが分からず、あたかも自分の意志でたばこを吸っていると脳が誤作動を起こしているのです。


また、脳がそんな状態になると、妊娠中や出産後も喫煙をやめることが出来ませんので、子供にとっては劣悪な環境の元での生活を余儀なくされます。


もちろんすべての人が同じ結果になるわけではありません。


それは、例えば車の運転と同じ事です。


スピード超過やその他の法律違反を続けても、捕まらない人もいます。


同じような運転をしていても、事故に遭遇したりしなかったり、それは誰にも分かりません。可能性の問題だからです。


しかし、様々な研究結果から喫煙が子供の将来の健康に大きな影を落としているのは間違いありません。


次回は、間違った対策と虐待の結果について述べます。

世界禁煙デー

受動喫煙副流煙

5月31日は世界保健機関(WHO)が定める『世界禁煙デー』で、6月6日までの禁煙週間に様々なイベントがあります。

 

今年のスローガンは『たばこ税の引き上げを』。

 

しかしこれは根本的な解決にはならないのです。

 

まずは、喫煙がもたらす全身への影響から....

 

肺....肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸機能障害

血管.....一酸化炭素が増加し血圧が上昇→高血圧

脳....脳梗塞や脳萎縮・アルツハイマー病にも影響

心臓.....心筋梗塞・狭心症・不整脈・血栓形成

口腔内.....歯周病・口内炎・口腔癌

消化器.....胃潰瘍・十二指腸潰瘍・腎臓や肝臓疾患

 

その他、全身の癌、足先の壊死、メタボ、糖尿病、脂質異常、喘息など、数え上げればきりがありません。

 

たばこの煙には4500種類の化学物質が含まれ、そのうち発がん物質は70種類も含まれています。

 

その中でも三大有害物質とされているのが、ニコチン・タール・一酸化炭素です。

 

ニコチンはかつてゴキブリ駆除剤や殺鼠剤として使われていたことから分かるように毒性が極めて高く、脳を変質させてしまう恐ろしい物質です。

 

タールは発がん性が非常に高く、熱で燻される事で肺や喉だけではなく、顔や手・指などにこびりつき細胞レベルに浸み込むように体内に取り込まれます。

 

一酸化炭素は動脈硬化を起こし、心筋梗塞・脳梗塞を誘発します。

また、体力低下を招くため、免疫力が下がり慢性的な疲労や不調が続き、しびれ、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感、シワやたるみ、肌の老化などが顕著に現れます。

 

さらに問題なのは『受動喫煙』です。

 

全面喫煙可の屋内や不完全な分煙、歩きたばこ、ベランダや施設脇での喫煙は、喫煙者が吸い込んだ後に吐き出す『呼出煙』とそれ以上に大量の有害物質を含む副流煙により、確実に他人の健康を害し被害をまき散らしていますが、その点において自覚が欠落してしまっています。

 

毎年、世界中で600万人の人が喫煙が原因で亡くなって、そのうち60万人が受動喫煙が原因で亡くなっています。

 

望んでいない人達に、化学物質の摂取を強制し、間接的に他人の生命をも脅かしている事に気付きましょう。

 

喫煙は単にこれらの薬物による依存が原因というだけではなく、その本質は『精神依存』なのです。

 

喫煙をする事が何らかのプラスになるという精神状態に陥っている限り、たばこの値段がいくら上がろうが、有害な化学物質の存在を知ろうが、他人が犠牲になろうが、たばこを手放す事は出来ません。

 

世界禁煙デーや今日から始まる禁煙週間を上手に利用し、情報を集め、ご自身の健康とこれからに人生について、真剣に考え向き合われることを願っています。

飲酒習慣

アルコール中毒

習慣的な飲酒はアルコールへの耐性を生み、徐々にお酒の量が増えていき、いくら飲んでも酔った感じを得られずアルコールに異常な欲求を持つ『精神依存』と呼ばれる状態になってしまいます。

 

お酒に強い事が良いとされたり、尊敬や美徳として受け取られる事が多く、飲まない人に対して、ノリが悪いとか、場をシラケさせるとか、つまらないとか 

 

そういう風土がいまだに幅を利かせていますが、いざアルコール依存症になると一転、意志が弱いなどと非難され社会から排除されてしまいます。

 

習慣的な飲酒は、数時間おきにお酒を飲まずにはいられない連続飲酒につながり、体内のアルコールが切れると手の震えや多汗、睡眠障害、吐き気、幻聴、幻視などの禁断症状が出るようになります。

 

そしてその症状を止めようとお酒を飲み、どんどん悪循環に陥っていきます。

 

さらに肝臓・膵臓障害、脳の委縮、飲酒運転による事故、家庭内暴力など様々な害を及ぼしますので、飲酒には十分にご注意ください。

鈍化

アルコール中毒

お酒を飲む機会が増える年末年始は、急性アルコール中毒での搬送が増える時期で、周りに迷惑をかけるだけではなく、自らの命に関わる事もあります。

 

アルコールは脳の働きを変化させます。

 

この変化は鈍化とも言い、飲み始めは理性をつかさどる大脳皮質の働きが鈍り、ストレスや緊張から解放され、いい気分になります。

 

しかしそれを過ぎると、運動調節機能が麻痺し、舌がもつれたり足元がふらついたりし始めます。

 

それでも、摂取を止めない場合は、呼吸中枢や循環中枢が麻痺しますので、生命に危険が及ぶ可能性が出てきます。

 

意識があっても泥酔していれば、転倒や転落などの重大事故につながりますので、安全な場所まで送り届ける必要があり、呼んでも揺すっても反応が無い場合は、脳の機能低下ですので一刻も早く救命措置が必要です。

 

このような事を防ぐには『自らの適量を知る』という事と、『いきなり飲まない』という事、そして『ゆっくりと飲む』という事が大切ですし、翌日の疲れ具合も随分変わります。

 

まずは食事をし、その後に楽しく会話をしながら、時折お酒を口に運ぶ、というような飲み方が身体を労わる、もっとも良い飲み方なのです。

酒が飲めない喫煙者

 

喫煙と肺がんの関連はよく耳に、目にすると思いますが

酒を全く飲めない体質の人は、喫煙によって、酒を飲める人の20倍以上の確率で肺がんになるそうです。

 

これは、DNAの型で

①アルコールから代謝されるアセトアルデヒドを分解できて酒に強い人、

 

②アセトアルデヒドの分解力が弱くて飲むと顔が赤くなる人、

 

③分解力が無く酒を全く飲めない人、に分けて解析したところ下戸の人ほどリスクが高くなります。

 

たばこの煙に含まれるアセトアルデヒドを分解出来ないため、

吸えば吸うほど命に関わっていきますので、一刻も早く卒煙する事をおすすめします。

 

勿論、飲酒する、しないにかかわらずたばこはやめましょう。

 

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依存性薬物の恐ろしさ⑦

健康に不安を感じている方、すでにどこかに不調を感じている方の中に、たばこを吸われる方が多くいらっしゃいます。

 

「からだがむくむんです」

「からだがだるいんです」

「手足が冷えるんです」

「ずっと便秘なんです」

「肩がこるんです」

「全然痩せられないんです」

 

たばこが身体に悪いという事は分かってはいるのですが、止めるのはとても難しいものです。

 

たばこは依存性の薬物です。

含まれる成分が脳を麻痺させるからで、本人の意思をものともせず喫煙行動を起こさせることが出来るのです。

 

しかも喫煙者本人に「美味しい」「うまい」という満足感を与え、脳が『快』と判断するような誤作動も起こさせます。

 

脳は複雑でもあり単純でもある構造ですから、1度習慣づいてしまうと改善は困難を極めます。

 

しばらく禁煙を継続できても、再喫煙率は非常に高く完全卒煙できる人は限られます。

 

喫煙には『ストレス』が大きく関わっています。

 

許容範囲を越えたストレスのはけ口の1つとして喫煙習慣が付いてしまったり、再喫煙のきっかけになったりする事が多く、逆に考えると、ストレスコントロールを上手に出来れば解決への道筋は見えてきます。

 

いつ、どんな時に吸いたくなるのかを記録していく事で、喫煙を管理しながら、喫煙とストレスの関連を明らかにしていくという方法もありますのでお気軽にご相談ください。

 

依存性薬物の恐ろしさ⑥

大気汚染が深刻な中国からの飛来が社会問題化している微小粒子状物質PM2.5は、タバコの煙にも含まれているそうです。

 

PM2.5は車の排ガスや工場のばい煙などに含まれ、呼吸器系疾患を引き起こすとされています。

 

ニュースなどで、中国の都市が汚染物質のせいで霧のように曇っている光景を目にしたことはありませんか?

 

健康被害が深刻で専用マスクでないと防ぐのが難しいとの事ですが、日本でも同じレベルの場所があるそうです。

 

それは『喫煙可能な店舗や場所』で、北京市の汚染度と同レベルの劣悪な環境になっています。

もしも、それが飲食店だったらと考えると、食欲も無くなりそうですし、お子様連れで入るなどもっての外だと気付いていただきたいです。

 

喫煙をされる方が、喫煙の権利を主張する事があり、それは当然認められる権利だと思いますが、嫌煙者、非喫煙者、子供の『タバコの煙を吸わない権利』も同時に認められる権利です。

 

ですから、薬物を摂取するのであればご自分の喫煙行為が他人の健康に害を与えないようにする『義務』が発生していることを自覚して、行動していただきたいものです。

 

また、分煙レベルでは防ぐことが出来ないため完全禁煙場所と完全喫煙場所の明確な区分けを早急に整える必要があると思います。

 

依存性薬物の恐ろしさ⑤

妊娠中の女性の10%が喫煙をしている、またその夫である男性の60%が同じく喫煙を続けているそうです。

 

喫煙が身体に悪い事は知っているが止められないのです。

 

例え、自分たちの子供が犠牲になると分かっていても止められないのです。

 

依存性薬物は意志で止められるものではありません。

 

それは脳が変質してしまっているからです。

 

最近、喫煙欲求の脳の部位が解明されて、うまくいけば画期的な治療につながる可能性があるかもしれないそうです。

 

主に脳の2か所の部位が関連してるため、それらを標的にし、何らかの処置をすれば喫煙欲求を起こさせなく出来るかも知れないとの事です。

 

こめかみの奥にあり、喫煙の欲求を起こす『眼窩前頭皮質』と、額の左側上部にあり、喫煙が可能かどうかの状況を判断する『前頭前野の背外側面』という部位で、

 

他人が喫煙している所を見たり、聞いたりすると吸いたくなり、更に喫煙が可能な条件が重なると欲求が増すというシステムです。

 

これらは個人の意思や気持ちでどうこうしている訳ではなく、薬物によって脳がコントロールされ、身体を動かして喫煙をさせるような仕組みになっているのです。

 

ですから、お腹に大切な子どもがいて、自分の喫煙がどんなに危険な行為か分かっていても、止めることが出来ないのです。

 

子供を連れて、お店の喫煙スペースでおしゃべりを果てしなく続けているお母様方なども同じように脳が変質しています。

 

子供は人類の希望であり、未来です。

 

さらに地球の、自然の大切な宝物です。そしてあなたも。

 

 

喫煙は『病気』です。

 

しっかりと治療をする勇気を持って下さい。

 

依存性薬物の恐ろしさ④

何かと思い通りにいかない、イライラする、常に緊張する、理不尽な扱いを受けるなどで、心も身体も疲労困憊状態が続くと様々な不調が感じられるようになってしまいます。

 

それを紛らわすために、飲酒に頼ってはいませんか?

 

寝る前にお酒を飲まないと眠れないような生活になっていませんか?

 

もっとも、薬物依存になっている人の感覚では「これが日々の楽しみ」だとか「この瞬間に生きてて良かったと思える」だとか「これで明日も頑張れる」だとかいうように自身の身体に薬物を与える事を、あたかも生きる力と勘違いをさせられてしまうのです。

 

この恐ろしい、脳に正常な判断をさせず、その真逆の事を幸せと感じさせてしまう事の出来る薬物が当然のように世の中に溢れ、未成年者でも簡単に手に入れられる状況ってどうなんでしょうか?

 

また、テレビのCMなどでも違和感を拭えないのですが、多くの商品が季節ごとに増えたり減ったりする中、いくつかの商品にはそれがありません。

 

その1つがアルコール飲料CMの大量垂れ流しです。

 

夏ならバーベキューと、冬ならお鍋と、そして好感度の高い芸能人に美味しい料理や楽しいイベントをマッチングさせ「うまい!うまい!うま~い!」と年中叫ばせています。

 

まさに洗脳に近いとさえ感じてしまいます。

 

一方でアルコールが原因の悲惨な事故や事件は後を絶ちません。

 

またそこまでいかなくても、アルコールを摂取することで人格が豹変し、日頃理性で押さえている部分を発散させてしまいトラブルを起こしてしまったり、というような事が日常茶飯事になっていませんか?

 

アルコールを摂取し記憶が無くなる事自体が『異常』な状態である事をもっと自覚するとともに、周囲の人に迷惑をかけている事、さらに健康を著しく害している事に、真摯に向き合う姿勢を持てる人が1人でも増えるように、今後も努めていきたいと考えています。

   

依存性薬物の恐ろしさ③~ギャンブル、ショッピング~

酒やたばこなどの依存性薬物はお互いに結び付きやすいため

酒をたしなむ人はたばこを、たばこをたしなむ人は酒をたしなむ場合が多いのは、薬物自体の結び付きもありますが、依存してしまいやすいタイプの人は次々と依存を繰り返していく傾向にあるからです。

 

その中には『薬物』ではないのですが、同様の影響が現れる依存性の高いものがあります。

 

1、ギャンブル

2、ショッピング

3、コーヒー

4、味の濃い飲食物

 

特に視覚や聴覚や嗅覚や味覚などを激しく刺激するものが依存しやすくなるようです。

 

単に、『趣味として』程度で収まっているのであれば問題はないのですが、自分でコントロールできない、定期的に行なったり摂取しないとイライラする、やめることで生活に支障が出る、もちろん『やめられない』状態は依存してしまっている証拠です。

 

以前にも書きましたが、『好きでやっている』『いつでもやめられる』という文言は依存者の常套文句ですので、この言葉が出てくる時点である程度の依存状態と判断しても間違いではないでしょう。

 

ですから、ギャンブル性の高いイベントや、コーヒーの無料配布などはこの依存性の構造をうまく利用した企業側のしたたかな営業、販売戦略ですので、十分に理解したうえで向き合うとよいでしょう。

 

依存性薬物の恐ろしさ②~酒やたばこ~

酒やたばこは『依存性薬物』です。

 

この依存は『精神依存』と『身体依存』の2つに分けられます。

 

『精神依存』は酒やたばこにより脳の状態が変容し、それらへの渇望に支配され自己コントロールが出来なくなります。

 

『身体依存』は酒やたばこにより身体に生理学的な作用が起き、それらなしでは身体が正常に機能しなくなります。

 

薬物依存の本質は『精神依存』で、脳が薬物を欲する状態に陥ることです。

したがって、いわゆる操り人形のように薬物に支配されて日常を送ることになります。

 

恐ろしいのは飲酒行動や喫煙行動をあたかも、自分の意志であるかのように、また『美味しいから』『好きだから』と自分の嗜好であるかのように、思い込まされている事です。

 

しかも本人にはまったく気付かれることもなく、薬物にコントロールされてしまいます。

 

こうなってしまうと聞く耳を持たなくなります。

 

「自分は好きで飲んでいるんだ」

「美味しいから吸っているんだ」

「飲めなくなるくらいなら生きてても仕方ない」

「たとえ癌になっても吸い続けてやる」

「やめる気などないし、やめる必要もない」

 

 

薬物なんかに支配される人生から脱して、自然な生き方をしていただきたいものですが、こう言うと「自分にとって酒やたばこをやめる方が不自然だ」と反論されてしまいそうです。

 

薬物  恐ろしい。

   

依存性薬物の恐ろしさ①~アルコールの魔力~

先日、飲酒についてのご相談がありました。

「健康診断でひっかかってしまって」というよくあるパターンなのですが、ここからアルコールを絶てる人は限られます。

 

何故でしょうか?  

 

それはアルコールがマリファナ、コカイン、幻覚剤、覚醒剤などと同様の『依存性薬物』だからです。

 

これらは単に違法か合法かの違いだけで、心身をむしばむ薬物である事に変わりはありません。

合法である以上、どんな悲惨な事件、事故が起ころうと飲む飲まないは本人の判断で決めることになります。

 

しかし、依存性薬物の恐ろしい所は脳の中枢神経系に働きかけ本人の意思とは関係なしに体内に取り込もうと行動を起こさせ、アルコール摂取を自分ではコントロール出来ない状態、つまりコントロール障害をおこしてしまう事です。

 

それだけではなく多くのアルコール依存者は飲酒行動に関して同じか、もしくはよく似た思考回路を持っています。

 

『否認の回路』と呼んでいますが、

1:自分にはアルコール問題などなく、自分でコントロールが

  出来る、または出来ていると思い込んでいる。

 

2:アルコール問題はあるかもしれないがアルコールさえやめれば

  何の問題も起こらない。

 

3:アルコール飲酒は少しストレスがたまっているからに過ぎない。

 

4:アルコールなどやめようと思えばいつでもやめられる。

 

5:他の人はそうかもしれないが自分だけは違う。

 

いかがですか?ご自身を含め、周りにこのような方はいらっしゃいませんか?

 

取り返しがつかなくなる前に飲酒習慣の改善をお勧めします。

 

また、喫煙行動におけるニコチンの摂取においてもアルコールと同様の障害が起こりますので、『アルコール』を『タバコまたはニコチン』に置き換えて読んでみて下さい。