常に『忙しい』を口にする人がいます。
事あるごとに『忙しい』、何もなくても『忙しい』、寝ても覚めても『忙しい』、会話の至る所で『自分がどんなに忙しいか』を力説し理解を求めようとします。
健康に良い習慣をつける指導を行っても、検討や解釈や選択などする前に『忙しい』が現れます。
恐らくそういう思考回路なんでしょう。ある意味それも個性なので否定する気はありません。
こういう方には24時間の行動記録をつけていただきますといかに無駄な時間の使い方をしていたのかと驚かれる方がいらっしゃいます。
心の休息のためには無駄な時間を作るのも必要ですが、自身の時間管理能力を向上させる事も重要です。
『忙』という字は『心』を『亡ぼす』と書きます。
時間を上手に使って豊かな心で余裕のある生活を心がけてはいかがですか?
先日、飲酒についてのご相談がありました。
「健康診断でひっかかってしまって」というよくあるパターンなのですが、ここからアルコールを絶てる人は限られます。
何故でしょうか?
それはアルコールがマリファナ、コカイン、幻覚剤、覚醒剤などと同様の『依存性薬物』だからです。
これらは単に違法か合法かの違いだけで、心身をむしばむ薬物である事に変わりはありません。
合法である以上、どんな悲惨な事件、事故が起ころうと飲む飲まないは本人の判断で決めることになります。
しかし、依存性薬物の恐ろしい所は脳の中枢神経系に働きかけ本人の意思とは関係なしに体内に取り込もうと行動を起こさせ、アルコール摂取を自分ではコントロール出来ない状態、つまりコントロール障害をおこしてしまう事です。
それだけではなく多くのアルコール依存者は飲酒行動に関して同じか、もしくはよく似た思考回路を持っています。
『否認の回路』と呼んでいますが、
1:自分にはアルコール問題などなく、自分でコントロールが
出来る、または出来ていると思い込んでいる。
2:アルコール問題はあるかもしれないがアルコールさえやめれば
何の問題も起こらない。
3:アルコール飲酒は少しストレスがたまっているからに過ぎない。
4:アルコールなどやめようと思えばいつでもやめられる。
5:他の人はそうかもしれないが自分だけは違う。
いかがですか?ご自身を含め、周りにこのような方はいらっしゃいませんか?
取り返しがつかなくなる前に飲酒習慣の改善をお勧めします。
また、喫煙行動におけるニコチンの摂取においてもアルコールと同様の障害が起こりますので、『アルコール』を『タバコまたはニコチン』に置き換えて読んでみて下さい。
健康のために自然な食事を取りましょう。
と言っても今回は『歯』のお話しですので、有機野菜や無農薬うんぬんではなく、もっと身体に則した内容です。
人間の歯の数は28本ですが、そのうち犬歯は4本で全体の1/7に過ぎません。
犬歯とは肉類を食べるための歯ですので肉類は料理全体の1/7で良いという事ですが、ちなみに今日の食事の内容を思い出してみて下さい。
肉類の占める割合は適切でしたか?
前歯は8本あり(犬歯の2倍)主に野菜類を食べるための歯ですので、野菜類は肉類の2倍の量が適量という事になります。
残りの16本は全て臼歯で主に穀類をすりつぶすための歯です。
牛がわらを食べている時の口の動きがイメージし易いかも知れません。
これは全体の4/7は穀類が適当だという事です。
痩せたい方、太りたい方、様々いらっしゃるかと思いますが、これら身体が教えてくれている健康へのヒントを大きく逸脱することなく、自然の法則に沿った食事をしていれば適切な体重に変化し、もちろん健康を手にする事はそう難しい事ではないでしょう。