WHOで定められた肥満の国際基準に『BMI』というものがあります。
Body Mass Indexの略称で
体重(kg)÷身長(m)×身長(m)で求められます。
日本での理想値は男性が22、女性が21とされています。
これは大人用の肥満の目安で、生徒や児童向けには『ローレル指数』が適しています。
体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷
160以上なら肥満です。
145~160未満・・・肥満気味
115~145未満・・・正常
100~115未満・・・痩せ気味
100未満・・・・・・・・・痩せ
また、幼児の場合は、『カウプ指数』が適しています。
体重(kg)÷身長(cm)²×10⁴
20以上なら肥満です。
18~20未満・・・肥満気味
15~18未満・・・正常
13~15未満・・・痩せ気味
13未満・・・・・・・・痩せ
もちろんBMIも含め、これらは目安でしかありませんので、一喜一憂するべきものではありません。
あくまでも参考として、現在のご自身やご家族の健康に役立てられることをお勧めします。
怪我の予防やリラックスにぴったりのスタティック(静的)ストレッチは、ゆっくりと体を動かしながら、関節を使って筋肉を伸ばしていく動作の事です。
このストレッチを行なうに当たって気を付けていただきたいことは、『脱力』をして行なう事です。
伸ばしたい筋肉に意識を集中し、力まずに気持ちよく伸ばしましょう。
そのためにはゆったりとした呼吸が欠かせません。
力むと呼吸は止まり、さらにその緊張から筋肉は固まってしまいます。
筋肉に力が入ってしまうと、伸びにくくなり、怪我の元です。
吐く息で伸びていくイメージを持ちながら、大きく呼吸を繰り返していくと、筋肉はどんどん柔らかくなっていくものです。
見た目は同じでも、『筋肉に意識を集中させること』・『ゆったりと呼吸をする事』が出来ているかいないかで、効果は雲泥の差が開いてしまいます。
簡単な動き程、ちょっとしたコツが必要なのです。
ヒトは眠らないと生きてはいられません。
眠る理由には大きく分けて4つあり、どれもが健康と直結しています。
①疲労回復・・・睡眠をとることで、体と脳の疲労が取れます。
睡眠中の脳は、完全に休息している訳ではなく、情報の分析や処理を行なって、記録をする作業を行なっていますが、疲労を起こすような働きではなく、それ以外の機能は休んでいます。
②新陳代謝・・・成長ホルモンの分泌は睡眠中に起こります。
このホルモンは成長期の子供のものだと思われがちですが、代謝が低下している大人にこそ、もっと分泌を促す必要があります。
睡眠不足が続くと老廃物が溜まり、血管を詰まらせ血流を悪化させ、身体に痛みとして現れたり、肌の荒れを引き起こし、いわゆる『老け顔』の大きな原因になります。
③免疫力・・・身体が本来備えている自己防衛機能が低下するため、風邪やウイルスに対する抵抗力が落ちていき、また、自分の力で治す自然治癒力も期待できなくなってしまいます。
④ストレス・・・睡眠をとると身体と脳は自然とリラックスを感じます。
身体を横にするだけでも、ヒトは安心や安らぎを感じますので、寝ればある程度のストレスは解消されます。
これらの事から、睡眠は健康にとって欠かすことが出来ない、もっとも大切なケアです。
運動も大事、食事も大事、それとともに睡眠にも心を配っていただきたく思います。
運動や体操の指導をしていると、回数を尋ねられることがあります。
『一度に何回すればいいですか?』
『1日何回すればいいですか?』
『何回何セットすればいいですか?』
当院では基本的に回数を指示する事はありません。
回数やセット数はご自身で決めるものだと考えているからです。
自動整体の神髄は、ご自身の身体と向き合い、対話を繰り返していただきながら身体を整えていくことですので、他人に指示されたものを盲目的に取り入れ行なうようなスタイルではありません。
出来る範囲の運動を、これから先も無理なく習慣にするために、どれくらいの強度・頻度で行なうか、決めるのは自分自身です。
そのために一番重要な事は、『頑張りすぎない』という事です。
ご自身の体力・筋力と釣り合わない運動は、ほぼ継続不可能ですので、行なうだけ無駄になります。
例え少ない回数・弱い強度であったとしても、それを5年・10年と続けていけば、身体は必ず健康に近づきます。
そのためにも、ご自身でカスタマイズする必要があるのです。
頑張りすぎないように頑張りましょう。
送別会や歓迎会、お花見など、何かと飲酒の機会が増える季節ですが、お酒は飲んでも飲まれないようにしましょう。
日本の社会は、飲酒による迷惑行為にとても寛容・・というか甘い習慣がありますので、いわゆる飲め飲め社会からなかなか抜け出せません。
TVをつけると、季節に関係なく年がら年中、人気の芸能人たちが「旨ーい!!」と叫び続けるような始末です。
一気飲みやアルハラによる事故も無くなる気配はありません。
また、公衆で醜態を晒していても、つい酒のせいという事で済まされてしまいがちです。
お酒を飲むと無茶苦茶になってしまう人がいらっしゃいますが、あれは「脳の麻痺」なのです。
脳には有害物質を遮断するための高度な機能が備わっていますが、アルコールはそれを難なく通過してしまいます。(違法薬物と同じ構造です)
そして、まずは前頭葉を麻痺させ理性の制御を外します。
そのおかげでストレスや疲労から解放され、リラックス感や爽快感を感じるのです。
次に、小脳を麻痺させ平衡感覚や運動機能を低下させます。
千鳥足や ろれつがまわらない・目が座りだすのもこのタイミングです。
一目で「酔っ払い」と認識できる状態です。
そして、海馬を麻痺させられると、面倒な事が起こります。
それは、同じことを何度も何度も話し始めるということで、本人にはその自覚はありません。
海馬は記憶をつかさどるのですが、麻痺させられると短期の記憶に障害が起こり、話したそばから話したことを忘れてしまうのです。
逆に長期の記憶は残りますので、記憶が飛んでどうやって帰ったか覚えていなくても、家には帰ることが出来ます。
この辺りまでが、酩酊・泥酔ですので、そのまま飲み続けると昏睡となります。
アルコールの摂取が、ストレス発散・明日への活力・毎日の習慣になっている方は、『飲酒行動は薬物依存である』という事実に目を向けていただきたく思います。
当院の整体コースは、マンツーマンの健康体操教室の様相です。
ご自宅や職場で出来る運動や体操を指導し、それを実践していただくためのサポートをしています。
ですから、身体を整えるのはクライアント様ご自身なのです。
身体を整えるためには、気になる場所だけをチョチョっと動かして何とかしようという考えではなく、身体の色々な部分の動きを良くして、総合的に健康な身体や無理のない身体の使い方の習得することで、結果的に不調の部分が整っていくというものなのです。
そのためには、整体を正しく覚え、そのまま再現していただかないと効果がないばかりか、怪我の元になりかねません。
そこで重要な事は、整体コースで身に付けた事を忘れずにいる事です。
継続しておられる方に共通する特徴は、「聞いた時は分かったつもりでも、家に帰って行なおうとすると、アレッ!?どうだったっけ!?」というよくありがちなミスを防ぐために、その都度メモを取ったり、終了後に改めて復習を兼ねてご質問をされながらメモを取ったり、スマホに記録したり、という努力をなさいます。
抜群の記憶力を誇る方でも、再現力は意外と高くはありません。
いかにご自身で正確に整体をするか、それが重要なのです。
身体を家に例えると1階や2階部分です。
その部分の歪みや偏りについ目が向けられがちですが、本当に大切なのは、家の基礎に当たる『足』なのです。
基礎が堅強でなければ、家は成り立ちません。
いくら歪み箇所だけを応急処置的に手を加えても、根本的な解決には至りません。
ですから、まずは徹底して足に注目すべきなのです。
色々なポイントがありますが、その1つは『靴』です。
身体を健康に保つための靴を選び履くことが、必須なのです。
そのポイントをいくつか押さえておきましょう。
〇 かかとをしっかりとホールドしている
〇 足の幅が合っている
〇 指先にゆとりがあり、自由に動かせる
〇 靴の中で足が泳がない
〇 指の付け根だけが曲がる靴底
そして、穴が5つ以上ある紐靴で、その紐も丸ではなく平たい形状の紐靴でなければなりません。(よりしっかりと固定をするため)
かかとを踏むスリッパのような履き方は厳禁。
偏った擦り減り方をした靴底の靴を履き続けない。
このような事に気を配ることで、足の機能を鈍らせることなく、健康な身体の基礎をしっかりと作っていきましょう。
ダイエットでも筋トレでもマラソンでも、どんなコトでも、まずは3ヶ月間しっかりと取り組んでみましょう。
そのために必要な事は、『気合!!』・・・
かもしれませんが、もっと大切なことは、『目標を持つ』という事です。
しかも、どうなりたいのかという『明確な目標』です。
とりあえず頑張るとか、何かを犠牲にしてとか、我慢に我慢を重ねてとか
このような努力は続きませんし、運よく3ヶ月続いたとしても、その後反動で元に戻るか、以前より状況が悪くなりかねません。
『~しなければならない』
このフレーズがある限り、上手くはいきません。
走らなきゃいけない・食べるのを我慢しなければならない・行かなければいけないなど、誰かや何かから強制や指示されて行なう事ほど、辛く厳しく効果の上がらないモノはありません。
明確な目標とは、自分がどうなりたいのかというビジョンをハッキリと思い浮かべる事で、本気でその目標に気持ちが入れば、継続することはそんなに困難な事ではありません。
それに向かって自らが望み、楽しみながら取り組むにはどうすればいいのか、自然と理解出るからです。
『こうなりたい!!』
強い気持ちで励んでください。
寒かった冬の終わりが、寒暖を繰り返しながら 徐々に感じられるこの季節。
卒業・入学・就職・転勤などなど、人がダイナミックに動く時期です。
新しい事を始めたり、初めての場所に身を置くことを、楽しみに感じるか、不安に感じるか、またその両方を感じつつ一歩踏み出せるか、尻込みするか
人それぞれの感じ方がありますので、どれが正解とは言い切れません。
チャレンジすることは勇気がいる事ですし、上手くいかずピンチと感じる事もあると思いますが、そんな時には『ピンチはチャンス』という言葉を何度か繰り返してみましょう。
そして、忘れてはいけない感謝の心。
いつも「ありがとう」の気持ちを持ってゆっくりと呼吸を繰り返しましょう。
知らない間に心が落ち着き不安が無くなると思います。
あとはまっすぐ前を向き、自然の流れに身を任せながらもしっかりと地に足をつけ進むのみです。
「痩せたいんです!!」
「どうしたら痩せられますか?」
よく耳にするフレーズですし、口癖のようになってしまっている人も数知れずいらっしゃいます。
一般的に太っている(と思われている)人が「体重」を落としたいという意味でつかわれる言葉ですが、実のところ、あまり良い言葉ではありません。
「痩せる」という文字は、見ての通り「やまいだれ」が付いています。
他にやまいだれが付く文字で、思い当たるのは・・・
「癌」・「疫」・「瘤」・「疽」・「疲」・「痰」・「症」・「痛」・「痴」・「痔」・「痳」・「瘡」・「痘」・・・・・・
つまり健康とは、逆の言葉がほとんどなのです。
言葉には『言霊』や『引き寄せ』という考え方があるように、口にしたり考えたりすることで、何らかの影響を及ぼす可能性が無いわけではありません。
特に意識をすることもなく、軽い気持ちで日常的に口にしている言葉に、そういう側面があるという事も頭の片隅においていただきたく思います。
2012年以来、住吉という素晴らしい環境の中、ご愛顧いただきました「整体 姿勢屋」は、5月下旬より明石に移転することになりました。
現在よりもさらに、病気にならない身体作りや、筋トレ、健康教室などに力を入れる予定です。
詳しい事は、また追記してまいります。
なお、4月下旬(27日)までは今まで通り住吉にて営業していますので、よろしければご来院下さい。
(4月中旬以降のご予約は込み合う可能性がありますので、お早めにお願い申し上げます)
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運動には必ず目的があります。
と、言いますか、目的が必要です。
何を目的・目標にするかによって、運動の内容も変わるからです。
健康な生活を送るために必要な筋力の向上を目的にされている方が、筋肉量の増加を目的にしたメニューを取り入れたり、逆にムキムキマッチョになりたいという方が、インナーマッスルばかりのトレーニングをしてもそれほど意味がありません。
年齢とともに固くなる血管を、しなやかで柔軟性のある血管に変えたいという方に、高重量の負荷で限界まで行なうようなトレーニングは逆効果になります。
慢性的な腰痛がお悩みであれば、原因はさておき整えるのは外側の筋肉ではなく内側の筋肉です。
この場合筋肉と共に、筋力のバランスも考慮に入れなければなりません。
目的と異なるトレーニングは、関節や筋肉を傷める可能性もありますし、結果として継続することが困難になります。
何のために、どんな運動をするのか
それを明確にし理解することが、効率的なトレーニングを行なうカギになるのです。
今の時期に、目がゴロゴロしたり目やにが多くなったりすると、花粉の季節だか・・・・と早合点してしまったり、目ばちこ・モノもらいと勘違いしてしまったりしてしまいがちですが、違和感だけでなくチクチクとした痛みを感じる場合は、『逆まつ毛』が原因かもしれません。
元々、まつ毛は外向きに生えるのですが、内向きに生えてしまい、眼球に接触し、角膜や結膜が傷つき感染症や視力低下を招くことがあります。
まつ毛の生えかたは正常なのに、まぶたが眼球側に向いたり、ひっくり返る『眼瞼内反(がんけんないはん)』は高齢者に多い逆まつ毛で、皮膚のたるみや靭帯の弛み、皮下筋力の低下により、下まぶたが徐々に内側に入り込んでしまいます。
『睫毛内反(しょうもうないはん)』は子供に多く、生まれつきまつ毛を外側に引っ張る力が弱く、まぶたの皮膚が余りまつ毛が内側に押し込められることで起こります。
『睫毛乱生(しょうもうらんせい)』は後天性で、毛根部の炎症や外傷により、一部のまつ毛の方向が乱れ内向きになってしまいます。
『異所性睫毛(いしょせいしょうもう)』は、これらのいずれにも当てはまらないケースの事です。
このような状態が続いているようであれば逆まつ毛の可能性が高いのです。
逆まつ毛でも何の違和感や痛みがない方もいらっしゃいます。
もちろん充血や眼球損傷もありません。
このような方のまつ毛は、眼球に当たっている先端部分が寝ているため、まったく気が付かないのです。
まつ毛は抜いてもまた生えてきます。
感染症の危険性もありますので、まつ毛を抜く癖のある方は十分に気をつけましょう。
腰割り最大の難関『腰を割る』動作ですが、初めから上手に行なえる方は少数です。
ほとんどの方は、腰が割れないか、無理やり力任せに広げてしまうパターンです。
腰割りはスクワットのような大きな筋肉を鍛えるトレーニングではありません。
固くなった股関節をゆるめ、可動域を広げ、血流やリンパの流れを良くし、代謝の良い身体を作る目的にも使われます。
ですから、腰割りに大きな力やダイナミックな動きは必要ありません。
言い換えれば、いたって地味な体操なのです。
腰割りをする際、何かで見られたか聞かれたかで、深く腰を下ろした方が効果的だという勘違いを引きずる方がいらっしゃいます。
目的は股関節周りを弛めて、本来の動きを蘇らせれば良いだけですので、初めはほんの小さな動きからで結構です。
初めから汗をかき、必死の形相で取り組まれる方ほど、3日坊主で続きません。
身体を弛めるには、楽な気持ちで、ゆったりとした呼吸で、股関節が柔らかくなっている~というイメージを持ちながら行なう事が大切です。
とはいうものの、どうしても股関節が開かないという方は、四つん這い(手は肘立て)から膝を真横に開いていくようなストレッチを毎日行なってみてください。
3ヶ月も続けると、腰割りが楽になると思います。(ゆったり呼吸を忘れずに)
少しばかり能力がある、力が強い、財力があるからと、威張り散らして他人を蹴落とし強大になろう・一番になろうとするのは、いかがなものでしょう。
強さを見せつけ登って行くうちに、実は道は細く険しくなり、心が窮屈になっていくのです。
逆に川の流れのように、下へ下へと下って行けば、川の幅はどんどん広がり、いずれ大海原にたどり着きます。
心穏やかにゆったりとした人生を送ることが出来るのです。
下ることは弱くなることではありません。
謙虚な心・素直で優しい心・他人を受け入れる心
そんな人こそが本当の意味での『強い人』であり、弱い立場の人を守るような生き方が自然にこなせてこそ、『道の人』と呼べるのでしょう。
顎が疲れる、こめかみが痛い、歯がしみる、目の奥が痛い、肩がこる、頭痛がする
これらの原因の1つに「歯ぎしり」が考えられます。
歯を強く噛んだままギリギリと左右に擦り合わせる「グライディング」
寝ている時の歯ぎしりは、日中の歯ぎしりの6倍の力がかかるとも言われていて、奥歯でクルミが割れるほどの力なのです。
上下の歯を強く噛み続けるため、音は出ない「クレンチング」は、食いしばりと言われ、頭痛や肩こり顎関節症の大きな原因になります。
上下の歯をカチカチと音を立てて噛み続ける「タッピンング」。
これら歯ぎしりは、関係する関節や筋に重大な影響を及ぼします。
歯ぎしりは無意識に行なってしまう『癖』ですので、「無くて七癖」、気づくことがとても難しいため、まずはご自身にそのような癖があるかどうかをチェックする必要があります。
そして、もし歯ぎしり癖があるのであれば、「自分には歯ぎしり癖があるという自覚をする事」と、「意識して歯ぎしりをしない事」を心掛けましょう。
また、これらの歯ぎしりの他に、ただ上下の歯が当たっているだけでも、歯や周辺の組織には過度な負担がかかっています。
歯ぎしりの原因は『ストレス』です。
ストレスの発散法方法として、無意識に行なわれているのが、歯ぎしりですので、逆に考えると、歯ぎしりをしているのは、許容範囲を超えるストレスがかかり続けている、何とかしないと!!という心からの警報・SOSなのです。
たかが歯ぎしり、されど歯ぎしり
自律神経のバランスにも大きなダメージを与えてしまいますので、まずは『気づく事』から始めましょう。
整体コースやYoutube動画などで、簡単に行なえる体操や運動をお勧めしていますが、少し誤解をしていらっしゃる方が見受けられます。
当院の考え方は、どうすれば「楽になれるか」という事を追及しています。
ですから、どうすれば「楽を出来るか」ではないのです。
簡単で無理なく出来る運動を、自分自身の努力で積み重ね、健康を手にしていただくためのものです。
ですから、いかに楽をして、出来る事なら身体を動かすことなく、何の努力もせず、なんとかして健康を手にしたいとお考えの方との相性はよくありません。
ご自身の今とこれからの健康のために、どれだけの時間と労力を費やせるか、努力を惜しまずに行なえるか、その1点が結果を大きく左右させるのです。
同じ運動や体操を、同じように説明し、指導を始めても、全員が同じように出来るとは限りません。
例えば
『1・2・3・4・5』と順に伝えても
「1・2・4・3・5」 「2・3・5・1」
さらには「6・1・7・4・2・5」というように受け取ってしまい、なぜか違う形になってしまいます。
これはその人個人の理解の仕方の癖なのですが、真っ直ぐに伝わらず、プリズムのように違う角度で入ってしまいます。
決してやる気がないとか真面目さがないという事ではなく、本人はいたって真剣なのです。
この「癖」というのは、色々な経験や価値観から自然と形成される「自己流」ともいえるモノで、効果的な場合もありますが、出来る事なら「1・2・3・4・5」とそのまま再現できるように練習してみましょう。
これからの時期は、子供から大人まで、人が動く機会が増える時期です。
別れや出会いの季節なのです。
人は環境が変わると、何かしらの変化を敏感に感じます。
そして、その変化を楽しみや喜びと感じられるか、不安や心配と感じられるかは、人それぞれの性格や物事の捉え方によって様々です。
落ち着きがなくなる
集中力が低下する
朝が起きられない
疲れやすくなる
訳もなくイライラする
痛みを訴える
必要以上に甘える
過食
このような、今までに無かったような行動や感覚を感じれば、それはストレス過多のサインですので、見逃さないようにしましょう。
また周りにいる人からこのような様子が見受けられるようであれば、休養をしっかりと取る、睡眠時間を増やす、話を聞くなど、新しい環境に馴染むまで、焦らずじっくりと見守りながら、リラックスが出来る環境作りを心掛けてあげてください。
少なからず無意識のうちに、緊張や興奮状態になりますが、2.3か月もすれば、ストレスは随分小さくなるか、無くなるはずです。
住めば都、住めば田舎も名所、我が家が都
慣れてしまえばどうということは無いのです。
腰割りは骨盤周りを効果的に使えるようになるための要素が満載で、特に仙骨と呼ばれる骨周りの動きが良くなりますので、骨盤の歪みが自然と整ったり、腰痛が和らいだり、動きやくなったりします。
そのためには、股関節をしっかりと開き(腰を割り)、骨盤を真っ直ぐに立てた状態で上げ下げをする必要があります。
スクワットのように前傾姿勢で行なうと、腰から背中が常に緊張した状態になるため、仙骨の動きが制限され自由で自然な動きが無くなってしまいます。
腰割りを上手に行なうポイントの一つは『力まない』という事で、身体のあるべき姿、本来の能力を引き出すためには余計な力は邪魔になります。
不必要な力が抜け、楽に腰割りが出来るようになると、身体はどんどん軽くなり、動きやすくなりますので、怪我をしにくくなることやダイエットなどにももってこいなのです。
腰割りを毎日正しく行うと、身体は確実に変わります。
ある調査で、特段必要ではないにもかかわらず、何となくや習慣でスマートフォンを手に取ってしまっている時間は、平均で1日4時間なのだそうです。
便利なスマートフォンの弊害は、歩きスマホ・課金・コミュニケーションの変化・目の酷使・首肩こりなど様々ですが、もっとも大きな弊害は『時間の無駄使い』です。
すでに生活の深い部分に浸透していますので、完全に手放すことは難しいとは思いますが、毎日4時間もスマートフォンに向き合っているという事は、本を読んだり、勉強したり、周りの景色に気を配ったり、季節を感じたりするような事が欠落するだけではなく、リアルでの人間関係が希薄になったりなど、生活の中で失っているモノが大きすぎる気がします。
連絡をすぐに返さないといけないというような強迫観念が常に付きまとったり、同じ話題を共有しなければついていけないなど、ストレスはたまり続け、イライラの原因にもなります。
また誰からも連絡がなければ急に不安になったり、デジタル中毒になっている人も増加しています。
もっと有意義な時間を過ごすためにも、スマートフォンの使用は必要最低限にしたいものです。
整体コースで、肩こり・腰痛・膝痛の方に運動指導をする機会が多いのですが、ほとんどの方が「運動不足」だと認識されているものの、時間がない・面倒くさい・忙しい・場所がないなどの理由から適切な運動をされていません。
そして、それはご本人が思われているよりもずっと深刻な状態なのです。
ご来院下さいましたその瞬間から、立ち方・歩き方・座り方・身体の使い方・重心のかけ方に注目しているのですが、正しい使い方が出来ている方はほとんどいらっしゃいません。
この先も、このままの生活を送られるようであれば・・・と考えるととても心配になる方が少なくありません。
身体はその人の履歴書だとも言えます。
怪我や感染で不健康になる以外、ある日を境に突然太ったり、痩せたり、肩が凝ったり、痛んだりすることはありません。
それまでの日常の繰り返しが蓄積され、ヘドロのようにこびり付き徐々に姿を現していきます。
ですから、ご自身の身体とどのように向き合ってこられたのか、ある程度予想がつくものなのです。
当院で行なう運動などを毎日の生活に取り入れ、日々ご自身の身体・健康と向き合っていくことが出来れば、きっと快適で元気に過ごしていただけると考えてはいるのですが、決して無理強いや強制は致しません。
それを行なうかどうか決めるのは、あくまでもご自身です。
しっかりと健康と向き合う、健康な身体を手に入れる、そんな強い思いや覚悟のようなモノがなければ、結局のところ三日坊主で終わってしまい、次から次へと新しく見聞きしたものに飛びついては飽きるという事を延々と繰り返すだけなのです。
ですから、どうするかを決めるのは他人ではなく『自分次第』だという事を肝に銘じていただきたく思います。
ちょっとした、取るに足らない事でイライラしたり、落ち込んだり・・
常に心が不安定な状態では、物事の選択を誤ったり、進むべき道が見えなくなってしまいます。
『燃えていた灰に水をかけると、もう二度と炎を発することは無い』
心の中に渦巻く乱れに対し、水をかけて完全に静けさを取り戻すような様を表しています。
嬉しい事や良い事が起これば、大いに喜べば良いのです。
しかし、褒められたり羨ましがられたりする事を求めすぎるあまり、知らず知らずのうちに心に無理を強いて、思い通りの結果が得られないと、マグマが爆発する、というような悪い習慣が身についてしまいます。
また逆に、認められない、求められない自分に落ち込み、前が見えなくなり闇に取り込まれてしまう事もあります。
心は常に柔らかく静かで穏やかな状態が良いのです。
心がグラグラと揺れてきそうなときは、水をかけてみましょう。
健康の基本『正しい姿勢』は、主に立ったり歩いたり座ったりする習慣に大きく左右されます。
偏ったり癖のある習慣から、身体はどんどん歪んでしまいます。
骨盤が歪んでる事を気にされる方が多いのですが、骨盤の歪み自体に意識を向けるより、その骨盤を正しい位置に戻す習慣を身に付ける方に意識を向けられた方が、数段効果的です。
姿勢の悪い方、骨盤が正しい位置にない方、腰痛持ちの方の中に、内ももの筋力が衰えてしまい外側の筋力とのバランスが悪くなり、見た目が悪いばかりか、座っているとすぐに疲れたり、偏った立ち方をされる方がいらっしゃいます。
そんな方は、『内転筋群』という筋肉を鍛える事をお勧めします。
恥骨筋・短内転筋・長内転筋・大内転筋・薄筋がまとまり、身体を内側から支え安定させるのですが、姿勢の悪さと比例するかのごとく弱くなりがちです。
内転筋は骨盤や下腹部全体に大きな影響があるため、衰えると骨盤の歪みだけではなく、ポッコリお腹の原因にもなります。
ただし、鍛えるには少し注意が必要です。
色んな鍛え方があるのですが、内転筋は短縮したり固くなりやすいため、いきなりトレーニング本に記載されているような筋トレを始めてしまうと怪我をする恐れがあります。
ですので、まずは筋肉の柔軟性や可動域を徐々に広げるような簡単で優しい運動から始めて、その後本格的なトレーニングに移行してください。
初めは左右の膝の間にボールなどを挟むようなモノで十分です。
(こちらの座り方動画の中で行なっています)
しもやけと聞くと冬になるものと思われがちですが、意外と春先に増えたりするのです。
一番の原因は『温度差』です。
暖かい日中と朝の冷え込みとの温度差や、屋内外での温度差が大きくなるとしもやけになりやすくなります。
しもやけは、手足などの末端の血管の循環が悪くなって起こります。
通常、血管は寒くなると縮み、暖かくなると膨らむように収縮性に富んだものなのですが、冷え性・ストレス・巡りが悪いなど血流に問題がある人は特になりやすく、また遺伝的な要素も大きいようです。
手のトラブルであるあかぎれやひび割れは、肌のバリア機能が乱れ水分が失われて起こるのですが、しもやけは皮膚の下、血管の血流障害で起こるものですので、原因が異なります。
また痒くなりただれたようになると、水虫と勘違いし水虫治療薬を塗布してしまうケースもあるようですので、注意が必要です。
温度調節をしやすい服装を心掛けたり、ゆっくりと湯船に浸かったり、運動をしたりして血流の改善を図ると共に、ゆっくりとマッサージをする事がしもやけ改善につながります。
「臭いものに蓋」状態で、見ないようにしてきたそのポッコリを直視する季節がすぐそこまで来ています。
メディアでは、毎日のように健康やダイエットの情報を提供されていますので、選択肢はたくさんあります。
あとはご自身に合った方法を取り入れればよいのです。
逆に合わないモノはいくらやっても意味がありません。
また、ある日突然思い立ち、いきなりハードなトレーニングを取り入れてしまう方がいらっしゃいますが、ほとんどが挫折をしてしまいます。
今からきちんと取り組めば、Tシャツ1枚になる頃には、見違えるような均整のとれたカラダになるはずです。
色々な可能性の中から、ご自身にもっとも無理がなく続けられるモノを見つけられるかが、成功の秘訣なのです。
昨今、分煙なる言葉が聞かれるようになり、時間や場所を分けるような取り組みが一部には進んでいますが、まだまだ十分ではありません。
家庭内における対策についてですが、健康を考える上で、喫煙状態は「完全禁煙」が基本です。
よく行われている誤った対策は
● 換気扇の下で喫煙をする
換気扇をつけて魚を焼いて、部屋に匂いがまったくしませんか?
カレーを作っていると、「あっ!カレーだ」と気付くように換気扇をつけていても、換気は不十分で、たばこの煙は部屋中に行き渡ります。
● 喫煙時に空気清浄器を付ける
たばこの煙はほとんとが気体で、空気清浄機がキャッチ出来るのは粒子の一部ですので、ほとんど意味がありませんし、かえって発がん性物質である有毒ガスをばらまいてしまう結果になります。
● ベランダで喫煙
これも換気扇と同じで、外気は室内に流れ込んでいますし、歩きたばこがその人の後ろを歩く人に受動喫煙を強制するように、隣近所にも有毒ガスを撒き散らしている「近所迷惑行為」なのです。
● 家では喫煙しない
たばこの煙は、衣服や髪の毛などあらゆるものに付着し、発がん性物質を放出し続けています。詳しくはコチラ。
ですから、家の中で喫煙しなければよいというレベルの低い認識では、他人をたばこの煙の害に巻き込んでしまうのです。
家庭内に喫煙者がいる環境で育つと、下記のような危険性があるといわれています。(あくまでも可能性・研究結果などです)
知能指数が低い
低体重児が多い
中耳炎になりやすい
肥満や糖尿病になりやすい
攻撃的な性格に育つ
問題行動やトラブルを起こしやすい
脳腫瘍・悪性リンパ腫になりやすい
気管支ぜんそく・慢性気管支炎になりやすい
アトピー性皮膚炎・食物アレルギーになりやすい
ADHD(注意欠陥多動性障害)のリスクが高くなる
精神的に不安定になりやすい
など、あげれば枚挙にいとまがありません。
喫煙者と同居の家族の尿からは、ニコチンが高いレベルで検出されています。
喫煙が他人の健康のみならず、人生までも揺るがしかねない「虐待行為である」という認識を持つべきなのです。
このような事から、自分自身はもちろん、周りの人たちの将来を考えるならば、喫煙からの卒業を真剣に考える必要があるのです。
子供にたばこの煙を吸わせることは、ある意味「虐待」といっても過言ではありません。
親や家族が吸うたばこの有害物質が子供に与える影響は甚大なのですが、喫煙がやめられない人の思考回路は、誰にも迷惑をかけていない・それで誰かが病気になったり発育が遅れたりしてはいない・そもそも吸っている自分が健康だから大丈夫だなどと、自己肯定をする事でたばこの害をまき散らしていることを正当化しようとしてしまいます。
これは「薬物依存・薬物中毒」の方に共通するパターンで、いつでもやめられる、でもやめない(実は薬物によってやめられなくなっているが)というように、薬物に操られていることが分からず、あたかも自分の意志でたばこを吸っていると脳が誤作動を起こしているのです。
また、脳がそんな状態になると、妊娠中や出産後も喫煙をやめることが出来ませんので、子供にとっては劣悪な環境の元での生活を余儀なくされます。
もちろんすべての人が同じ結果になるわけではありません。
それは、例えば車の運転と同じ事です。
スピード超過やその他の法律違反を続けても、捕まらない人もいます。
同じような運転をしていても、事故に遭遇したりしなかったり、それは誰にも分かりません。可能性の問題だからです。
しかし、様々な研究結果から喫煙が子供の将来の健康に大きな影を落としているのは間違いありません。
次回は、間違った対策と虐待の結果について述べます。
健康な身体作りには、運動は欠かせません。
分かってはいるものの、時間がない・面倒くさい・だるい・しんどい・続かないなどの理由から、結局何もしないまま月日が過ぎてしまっていませんか?
TVで○○に良いと耳にすると、とりあえず観ながらやってみるがその時だけ。
スポーツクラブに入会しても、いつのまにか幽霊会員状態になり、無駄に会費だけが引き落とされてしまう。
行なっているうちにどこかが痛くなって続けられなくなった。
出来ないのは出来ないなりの理由が存在していますので、それを明らかにすることが、継続するためには必要なのですが、どちらかというと、出来ない理由を探すより、どうすれば出来るのかにスポットを当てて考えた方が、より生産的です。
当院での運動指導のポイントは、これから先、何十年ずっと続けて行なってもらえるような運動がほとんどです。
今しか出来ないようなハードなモノや、奇をてらったようなモノは、一瞬のモチベーションにはなるかもしれませんが、「継続する事」とは別次元の事なのです。
なかなか重い腰が上がらず運動習慣が身につかない方は、まずは1年間続けられるレベルの運動を選択し、毎日1分間続けて行なってみてください。
そのうちに1分が、3分に、5分に、10分に増えていくはずです。
適切な運動を続けると、行なうほどに健康になり、もっとカラダを動かしたいという意識に変わっていくものなのです。
そして、どんな運動をするかを、ご自身で決める事が大切です。