◦◑●便秘と自律神経●◐◦

便秘蠕動運動

心地良く排便が出来ていますか?

 

身体のリズムは1日周期でリセットされ日々繰り返されています。

 

ですので、毎日の食事で取り込んだものは、毎日の排泄で出していくというのが自然の流れです。

(個人差があり必ずしも毎日で無くても良い)

 

しかし便秘に苦しんでいる方は4日以上とか、ひどい方は10日以上排便が出来ていない方もいらっしゃいます。

 

これには『歪んだ自律神経のバランス』が大きく関係しています。

 


 

そもそも排便には自律神経がコントロールする『蠕動(ぜんどう)運動』という、腸の内容物を運ぶ機能が活発に収縮を繰り返す運動が必要なのですが、歪んで不自然な自律神経バランスではこの運動がうまく出来なくなってしまいます。

 

つまり自律神経のバランスの良い方は腸内の状態が良く、自律神経のバランスが悪い方は腸内の状態が悪いということです。

 

腸の蠕動運動は副交感神経レベルが高い時に活発になるのですが、便秘に関しては『バランス』が重要で、どちらかに偏りが見られると腸は動かなくなり排便が滞ってしまいます。

 

 

便秘の悩みを持つ方は何年も苦しみ、あらゆる事をやり尽くしている方が多くそれでも解消できず、とりあえず下剤など薬を大量に服用したりして急場をしのいだりされているようですが、

これはまるで腸を排水管のように扱っているのと同じです。

 

排水管が詰まっているから強力な薬剤を流し込んで押し出してしまおうなどという、身体の構造を無視した、大切な自身の身体に対する暴挙といっても過言ではありません。

 

『詰まってるから出したい』 

 

気持ちは分からなくもないのですが、根本的な解決にはなりませんし排便は今この瞬間のみ起こる事ではなく生きている間、ずっと続いていくことですので『とりあえず』的な行為はお勧めできません。

 

便秘を改善するには自律神経バランスを整え『腸の蠕動運動を活発にする』ということが重要なのです。

 

そしてその結果として自然な排便が出来るようになってくるのです。

 

 

また腸内のバランスを整えるには運動習慣、食習慣の改善は必須で

それなしに自律神経バランスの改善は図れません。

 

腸内バランスが整うと自律神経バランスも整います。

 

その理由は腸の栄養吸収機能が改善され、血液の状態が良くなるからです。

 

心身の健康、生命力の源は正しく自然な食事ですが、その食べた物の栄養をきちんと『吸収』出来る身体の機能が必要なのです。

 

もしも吸収できない栄養分が腸内に残ってしまうと、腐敗してしまい毒素を放出し、腸内バランスを悪化させ、血液を汚し、内臓機能が低下し、自律神経バランスをも狂わせてしまいます。

 

身体は連動しています。

 

心と身体もそうですが、体内の各部位は互いに相関しあい健康を維持するために日々活動しています。

 

したがって便秘解消をするためには、便が出る出ないにのみ意識を向けるのではなく、日々の生活から問題点を見つけ、身体全体のバランスを整えることが必要です。

 

状態の良い血液、循環の良い血流、それらをコントロールしている自律神経のバランス、これらが健康を維持するキーワードだと考えています。

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