自律訓練法

自律訓練法の第4段階目に『呼吸調整練習』というパートがあり、

『自然に楽に呼吸している』という公式を繰り返し、呼吸活動に感覚を向けます。

 

鼻先で空気の出入りを感じたり、胸やお腹が呼吸とともに動いていることを感じながら行なうのですが、この呼吸調整練習まで順調にきた方の中に逆に息苦しくなる人がいます。

 

これは自律訓練法の核ともいうべき『受容的な態度』が本質的な所で出来ていなかったという事のあらわれです。

 

全ての公式をマスターするのに重要な事は『意志の力を働かせない』という事です。

 

『気持ちを落ちつけよう』

『右手を重く感じよう』

『自然に呼吸しよう』という意思が働くと身体は無意識に緊張し、筋肉がこわばり、リラックスとは逆の方向に進んでしまいます。

 

呼吸をあるがままに受け入れ、それが自然と楽に深くなるのを待つ気持ちが何よりも大切で、これがマスター出来た方は自律訓練法の本質を習得したと判断して頂いても良いかと思います。

 

つまり呼吸調整は身体の調整法というよりは心の調整法なのです。