させていただきます症候群

とりあえず語尾に付けておけば丁寧な感じがするという事で多用されている『させていただきます』ですが、くどい・長い・不必要に卑屈・逆に失礼など批判が多い言葉でもあります。

 

便利な言葉のような印象ですので、特別意識をせずに使ったり耳にしたりする機会も多く、間違っている事すら気が付かない場合もあります。

 

行かせていただきます

 

送らせていただきます

 

お休みさせていただきます

 

説明させていただきます

 

言わせていただきます

 

この『させていただく』という言葉は、自分の行為が、相手の許容の範囲内にあるという、へりくだった遠慮がちな気持ちを表しつつ、しばしば相手に配慮をしながらも、自分の一方的な行動や意向を伝えるためにも使われるため、多くの人がどことなく違和感を感じてしまうのです。

 

例えば、どこかにお店を出店した際の「このたびこちらに出店させていただきました」

 

FAXを送る際の「本日中にお送りさせていただきますのでご確認していただけますでしょうか」

 

誰かからお許しを請う必要も無く自らの意思で行なう事にさえ、この「させていただく」を丁寧な表現にしようという思いから、つい使ってしまうようです。

 

その他

「毎日、公園を走らせていただいています」

「こちらの業務を担当させていただいています」

「時間を変更させていただきます」

 

このように許可を貰わなくてもいいような事・自分の仕事・自分が勝手にしている事にまで「させていただく」を無駄に付けて言っている事が多いようです。

 

「させていただく」は、相手からの許可や恩恵を受け、それに対し感謝の気持ちで発する言葉なのです。

 

このような誤った使い方を正すには、「いたす」を使いましょう。

 

「いたす」は自分の行為をへりくだっている表現ですので、語尾に「いたします」をつけると、ほとんどの表現がすっきりとします。

 

報告させていただきます ⇒ 報告いたします

 

努力させていただきました ⇒ 努力いたしました

 

中には「いたします」が使えない場合や「します」が適当な場合もありますが、無用な「させていただきます」の連発は聞き側に不信感を与える事にもつながりますので、注意が必要です。

 

意見を言わせていただきます ⇒ 意見を申し上げます

スポンサーリンク