依存症になりやすい人の特徴です。
〇自尊心が低い・いつも自分に不満がある。
〇日常的に強いストレスにさらされている。
〇孤独感・劣等感が強い。
〇受け入れて欲しい・認められたいという思いが強い。
依存症は大きく3つに分ける事が出来ます。
その3つとは、『物質』『行為』『人間関係』です。
それぞれに共通するのは『依存はコントロール障害であり、自分の意思で頻度・量・場所などをコントロールする事が出来なくなる』という事です。

『物質』は、アルコール・ニコチン・危険ドラッグなどです。
『行為』は、ギャンブル・パチンコ・ショッピング・盗癖・ネット(メール、ゲーム)などです。
『人間関係』は、恋愛(女性依存や男性依存)・DV・ストーカーなどです。
この3つはリンクしやすく、複数の依存を併せ持っている場合や、1つの依存を止めても別の対象に依存してしまうケースもあり、回復は困難を極めます。
依存が起こるメカニズムは、脳内から神経伝達物質ドーパミンが放出されるからだ言われています。
ドーパミンはいわゆる『快楽物質』であり、生きる力や意欲を引き出すため、ストレス・不安・孤独・怒り・心細さなどから一時的に開放してくれますので、手放せなくなるのです。
依存になる過程は7段階に分かれています。
①報酬効果
ある事により、感じているマイナスの感情が楽になる事に気付きます。
②反復使用
気付いた事を思い出し、楽になるために繰り返し行なうようになります。
③精神依存
それがないと普通ではいられない・さみしい・虚脱感に襲われます。
④耐性
身体がそれになれてしまい、今までと同じ量・質・頻度では満足できなくなり、過度になります。
⑤身体依存
身体の許容範囲を超えてしまい、それが無いとイライラしたり落ち着いた行動が出来なくなります。
⑥離脱症状
限界を超えてしまい、逆にそれがある事が普通で、無い状態が異常に感じ、アルコール依存では震えや発汗・吐き気・幻聴などが現れます。
⑦反復使用
離脱症状を解消するために、何度も繰り返しますが②程度の感覚ではなく、もはやそれが無いと生きていけないという程の強迫的な感覚に陥ります。
依存症の回復が難しいのは、本人が依存症であることに気づかない・認めない、また、大したことではない、自分の意思でやっているから大丈夫だとタカをくくっているから、などです。
そして、依存度が高い人ほど、自分を正当化したり現実や事実を歪曲し自分に都合の良いストーリーを作り、あたかも悪いのは自分ではないとか、自分の意思で何とでも出来るから問題ではないと主張してしまいます。
しかし、実際には一度依存してしまうと、やめるどころか、加速度的に依存度を増してしまい、通常の生活が送れなくなりますので、ついには仕事・家庭・人間関係・財産・社会的地位など、大切なモノを失う結果になる可能性があります。
このように依存度が進んでしまうと、自分一人の意思レベルでは太刀打ち出来ないのが依存症ですので、家族や友人など周りの献身的なサポートや専門家が協力をして回復を目指すしかなく、依存の力はそれほどに強大で強固だという事を理解しなければなりません。
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