「姿勢の乱れは心の乱れ」とも言われています。
心が凛としている人は、姿勢も整っているものです。
逆に心が落ち込んだり、卑屈になったり、ざわめいたりしていると、正しい姿勢を保つ事が出来ずどうしても崩れてしまいます。

今回は座る際の姿勢についてです。
崩れた姿勢の典型は、頬杖をつく・背もたれにもたれかかるなどですが、その他にも左右どちらかのお尻に体重を乗せたり、片方の膝を立てたり曲げて横に倒したり、片手を床や座面に付いたりするような座り方が癖になっているようだと、要注意・・どころではなく危険な状態です。
地球上に存在するすべてのモノには、「重力」というとてつもない力がかかっていて、その重力を出来るだけ最小限にする事が身体への負担を軽減する方法です。
つまり、そういう姿勢こそが「疲れない姿勢」なのです。
荷物を持つ際、腕を伸ばして身体の中心から遠く離せば離すほど重く感じ辛くなり、身体に近づける負担が少なくなり楽になるはずです。
大地に対し垂直に、一本のライン上にくるように保持できれば、それだけ負担がかからないのですが、中心からづれるような頬杖や背中を丸くするような座り方は、楽をしているようで実はそれだけで、余計な負担がかかっているのです。
本当に楽な姿勢で保持できるようになるためには、座り方とそのための身体の使い方を練習する必要があり、慣れるまではしっかりと意識を持って取り組みましょう。
そして、普段から心の平静を保つ努力も欠かせません。
ストレスや落ち込みから深くゆったりとした呼吸が出来ず、短く浅い呼吸を繰り返していると、それだけで胸が狭くなり背中が丸くなりますので伸ばせなくなります。
また、心が捻じれてしまうとそれを何とか乗り越えるために、今度は身体を捻じってつじつまを合わせようとしてしまい、どんどん姿勢が悪くなるのです。
姿勢を良くするには心と身体の両面からのアプローチが必要というのは、こういう理由があるからなのです。
スポンサーリンク