平仮名にするとどこかの方言かと思うような言葉ですが、しばらく前から耳にするようになった「ケトン体」。
主に女性誌で「ケトン体ダイエット」として特集が組まれたり、プロのアスリートが取り入れパフォーマンスが著しく向上した事などがきっかけとなり、かなり目にする機会が増えてきました。
プリン体という言葉はもはや定着した言葉で、糖尿病や痛風などを改善する際には十分にコントロールしないといけないモノですが、このケトン体とは「いったい何ぞや?」という方もまだまだ多いかと思います。

ケトン体を簡単に説明すると、通常、人がエネルギーとして使うのは、炭水化物由来のブドウ糖ですが、ご飯・パン・パスタなどの糖質を制限すると体内のブドウ糖が枯渇し、中性脂肪が分解されその際に肝臓で作られる物質を「ケトン体」と呼びます。
ケトン体を利用した「ケトン体ダイエット」や「糖質制限ダイエット」や「断食ダイエット」などは、手軽に出来る事・効果がすぐに出やすいという理由から、いまやダイエットの主流になりつつあります。
これらケトン体を利用した体調管理は、始めてすぐはだるさや眠気・空腹を感じる事がありますが、2週間も続け身体が慣れてくると身体が軽く感じたり、頭がスッキリとしたりするなど、とても効果が高いとされています。
ケトン体質になるための方法は、分かりやすく言うと「米・麺類・パン」を摂取しない食事習慣を続け「ケトーシス状態」を保つ事です。
目標とする体重になるまではケトーシス状態を続け、その後は制限を解除し適量を摂取するようにしましょう。
そして、季節の野菜・果物、柑橘類は、インスリンと血糖値が安定するとされていますので、朝食を中心に必ず摂取しましょう。
良い事ばかりのようですが、ケトン体独特の甘酸っぱい体臭(ダイエット臭)がする事があります。
また、血糖値のコントロールが正常ではなくなり、血液が通常のアルカリ性から酸性に変わってしまうので、身体に良くないという意見もあります。
健康という面から考えると、極端な食事制限やそれを長期にわたって行なう事には十分な注意が必要ですし、チマチマと細かい事を気にせず色々な食べ物をバランスよく食べる事が大切だと思います。
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