「ヘルニアです」
「狭窄症です」
腰痛でお困りの方が腰痛の原因として耳にするセリフですが、この一言で腰の痛みをすべて肩代わりさせてしまっているような印象を与えかねません。
つまり、「あなたの腰はヘルニアだから狭窄症だから痛くて当然なんです」と言わんばかりです。

このように言われると「腰が悪いから腰が痛いんだ。じゃあ腰が良くなれば腰の痛みは無くなるんだ」と考えてしまうのも仕方の無い事かも知れません。
ですが、ご存知の方も多いとは思いますが、腰の痛みの8割は腰自体に直接的な原因は無いとされていますので、いくら腰に電気を当てても引っ張っても腰痛から解放されない方がいらっしゃるのです。
その8割には色々とありますが、そのうち姿勢や身体の使い方などの生活習慣を整えると改善する腰痛というものがあり、腰以外の部分が本来の機能を果たせていない負担を腰が代償させられているパターンです。
例えば、立ち方や歩き方が悪い場合です。
足の指がしっかりと床についていますか?
踵だけが角質で硬くなっていませんか?
足の指の甲の部分にタコのようなモノが出来ていませんか?
これらは足の指の使い方が悪いせいで起こる典型的な例で、意識して整えていくと知らないうちに改善され腰痛まで消えてしまう事さえあります。
足の指が床についていない状態というのは、逆立ちをした時に手の指を反らせて掌だけで身体を支えようとしているようなモノで、バランスを取る事は相当困難です。
実際に逆立ちをして試してください。
手の指を目いっぱい広げて指先に力を入れた方が身体を安定させられるはずです。
安定するという事は身体の各部分に無理が無く、それぞれが本来の機能を万遍なく発揮しているという事であり、逆に安定感を欠いた状態はどこかに無理が生じるという事なのです。
こちらの動画で足の指を強くし身体を安定させる運動を紹介しています。
足の指が使えるようになると足全体が安定し、足首・膝・股関節も安定します。
そうすると、腰への負担が軽減される事で腰が痛むという感覚から解放されると考えるのが自然なのです。
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