自主性

「子供が勉強しなくて困ってる~」というお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。

 

毎日のように「勉強しなさい!」と怒るのですが、いっこうに勉強しないんです~と困り果てているご様子なのです。

 

 

昔、ある進学塾の某有名講師の方が、これについて興味深い解決法をお話されていました。

 

子供が勉強しないのは、子供レベルでの自立が出来ていないため、自分の事が自分で出来ない事が大きな原因なのだそうです。

 

基本的に勉強は無理やりさせられるものではなく、勉強の楽しさや解けた時の喜びなど、自己達成感を満たすアイテムとして行なう事が良いとされて、子供なりに自己管理が出来ている子供は自分からその感覚を満たす努力をするのですが、そうでない子供はそれを感じる事が出来ず自ら進んで勉強が出来ないのです。

 

ですから、子供に勉強をさせるために彼がする事は、子供の自主性を高める事の重要性を親御さんに認識させる事だそうです。

 

そして、今まで親御さんが子供のために良かれと思ってついついしてしまっていた事を、子供自身にさせるように変えていく事を求めるのです。

 

自主性の低い子供は、何でも親御さんがやってくれると考える癖がついているので、身の回りのことから本来自分でするべき事すら満足に出来ません。

 

整理整頓や時間の管理などにいたっては、壊滅的に出来ない場合が多いのです。

 

それは、なんでもかんでも親御さんが「後始末」をしてしまう事により、最後まで自分でするという習慣が身につけられなかったからです。

 

具体的には、

 

部屋の掃除が出来ない・

 

机の上が物置になっている・

 

使ったら使いっぱなし・

 

出したら出しっぱなし・

 

朝、自分の力で起きられない・

 

際限なくいつまでもゲームやスマホをし続ける・

 

残念ながら親御さんが代わりにやってあげていたり、気がついていない事で、それが自分でやるべき事だという自覚がないのです。

 

「親が代わりにやってくれる」

 

この自主性の低さが勉強が出来ない大元凶なのです。

 

このような事が自分の力で出来るようになると自分が何をするべきかが分かるようになり、勉強をしなさいと言われなくても、自分から勉強をするようになるのです。

 

つまり親御さんが変わらない限り、子供が勉強をするようにはならないという事です。

 

古いお話ですが、おおむねこういうお話だったと思いますが、結構興味深い内容で今でも覚えています。

 

全員に当てはまるとは思いませんが、かなりの確率で納得の内容ではないでしょうか。

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