身体が柔らかい事は、肩こりや腰痛になりにくい条件の一つですが、この『柔らかい』とは何を指すのかという事をじっくりと考える機会はほとんどないと思います。

直感的に思いつくのは、
「前屈をして手の指が足の指につくかどうか」だと思います。
または、背中で「合掌」が出来るかどうかというような、関節の柔らかさで硬い柔らかいの判断をすると思います。
これは決して間違いではありませんが、唯一の判断基準でもありません。
つまり、あくまでも肩関節や股関節などの「関節」の柔らかさであり、それ以外にも筋肉自体の柔軟性や、骨格全体のバランスのとれた柔らかさも「身体が柔らかい」という判断の一つなのです。
もちろん一つ一つが全く関係のない存在ではなく、身体は連動する構造体ですので、つながりの中で関節も筋肉も骨格全体もトータルな視点で考えなければなりません。
ですので、身体を柔らかくするもっとも効率的な方法は、全身を使った運動を毎日の習慣にし、筋肉を動かす事により血行を改善させ、その結果、弾力のある筋肉が付着する骨格が滑らかに動く事で、身体全体として可動域が広がり柔らかく体を動かす事が出来るようになるのです。
肩だけ、股関節だけをどんなに伸ばしても、それ程の効果を感じられないという方は、一度このような考え方からご自身の身体と向き合ってみるのも良い方法かと思います。
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