考え方

身体が歪んでるから身体に不調が出るという考え方をされる方がいらっしゃいます。

 

色々な考え方がありますので否定はしませんが、生活習慣や身体の癖からくる歪みはあって当たり前ですし、それを「歪んでるから治してください」という発想は的を得ていないと考えています。

 

 

「身体が歪む」というのは「骨格が歪む」という事ですが、基本的に骨格はそれ自体が勝手に歪む事はなく、それを支えている周りのバランスによって歪みが生じると考えられます。

 

つまり、左右前後上下の身体の使い方の著しい偏りや歪みが、長い年月をかけて身体の癖として身についついてしまい、日々偏った使い方を続ける事で身体はそれに順応し形を変えていきます。

 

その結果として身体が歪むという状態になるのです。

 

ですから、ある意味において身体の歪みはごく自然に起こったモノ、必要だから歪んだとも考えられます。

 

そう考えると、歪んでいる部分だけを小手先の技術で正しいといわれる位置に戻したとして、それは一時しのぎに過ぎませんし、身体が長い年月をかけて馴染んだものを無理やり別の形に力づくで変えてしまうのは果たして身体にとって良い事なのか疑問に思います。

 

日々の身体の使い方・習慣が生み出した歪みだと考えるならば、その歪みを元に戻し整える方法は、今の身体の使い方・習慣を身体が歪まないように変えていくことだと思います。

 

身体のバランスが偏らないように、今のご自身の身体の使い方をよく観察し、無意識で行なってしまっている良くない癖を一つ一つ正しい使い方に変えていけば、身体の歪みは自然と整っていきます。

 

利き脚・利き手を意識し、あえて逆を使う癖を付ける。

 

家庭での座る位置を変える。

 

パソコンのディスプレイの高さを変える。

 

自転車に乗る際、左右逆にする。

 

いつもの立ち位置を変えてみる。

 

座った時の左右差を無くす。

 

 

習慣ついている事を変化させることで今までと異なる動きが生まれ、身体の歪みは自然な流れで正しい位置に修正されていくと考えられますので、身体の歪みが気になる方はこのような意識を持って身体を使うようにしてみましょう。

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