一択

腰痛改善の一環としてよく耳にするのが「腹筋運動」で、「腰の痛みは腹筋が弱いから」とか「腹筋と背筋のバランスが悪いから」という理屈から来るのですが、これについての真偽を明らかにするのは非常に困難です。

 

 

腰痛の原因の多くが腰に問題が無いと言う事はもはや周知の事実ですので、腰を強くするために腹筋をするというのは少々ナンセンスですが、身体全体のバランス、特に姿勢良く保つのに腹筋と背筋を適度に鍛えるという事はとても大切です。

 

そして腰痛は姿勢の悪さから起こる事もありますので、姿勢を整えるためにも腹筋を鍛える事は無駄ではありません。

 

ただし、腹筋運動を行なって「腰が痛くなった」または「腰痛が悪化した」という方が非常に多く「だから腰痛対策として腹筋運動は相応しくない」という理屈が存在するのですが、これは少しばかり論点がズレた考え方です。

 

腰痛対策として行なってはいけないのは、あくまでも「正しくない腹筋」であり、「正しい腹筋」は毎日行なっても何の問題もありません。

 

正しい腹筋のポイントは、お腹の使い方と強度です。

 

呼吸と連動させお腹を調節し、腰が浮かないように注意しながら、腹筋群にだけ効かすような方法と強度で行なえば、身体をしっかりと安定させ腰に気を使うことなく快適に動かせるような身体に変化していきます。

 

つまり、腰痛改善法として腹筋運動を考える場合、「良いから行なう」または「良くないから行なわない」という二択では無く、身体全体のバランスを整えるという観点から、「正しい腹筋を行なう」という一択が適当であると考えています。

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