少し前にWBCが行なわれていました。
かなりの盛り上がりだったそうですが、野球にそれほど興味が無いので「あ~なんかやってる~」程度の感覚しかありません。
そして、今、選抜高校野球が行なわれていますが、プロ野球以上に興味が無く、おそらく最後にちゃんと見たのは元巨人の松井選手が甲子園に出場していた頃くらいでしょうか。
高校野球には興味が無いというよりも、むしろ「嫌い」という表現のほうが合っているかも知れません。
理由は10コほどあるのですが、そのうちの一つが「投手の酷使」です。

高校野球では、投手が延々と、何百球も投げ続けるような状況を「激闘」「熱投」などと言い、「名場面」としてもてはやしますが、「投手の肩は消耗品」という事実が蚊帳の外に置かれ「感動」という耳障りの良いセリフの犠牲にされています。
身体がまだ未完成の10代にとってあまりにも過酷過ぎる、このような事態を大人の都合で放置しているという点に嫌気が差し、高校野球を観なくなりました。
ちなみに、さきのWBCでは、適切な球数制限がなされていたようです。
つまり、ラウンドによって1試合65~95球までと制限され、さらに50球以上投げると中4日、30球以上でも中1日登板が出来ず、2試合連投した場合は、中1日空けなければならない。という決まりです。
日ごろから科学的なトレーニングを積み、専門のスタッフがサポートし、試合後も万全のケアが出来る環境の選手達ですら、これほどの制限を設け守られているにも関わらず、高校野球の関係者は、高校生なら「根性」や「気合」でどうにか出来るだろうと無責任に考えているとしか思えないのです。
プロ野球ほど選手層が厚くなく、優秀な一人の投手の存在がチームを支えている事があるのは事実ですが、それはどのチームも似たり寄ったりの条件ですので、何とか投手の肩を守る方法を真剣に考えて抜本的な対策を講じて欲しいものです。
特別ルールで試合を6回制にしてもよし、
試合は必ず9回まで。
それ以降はサッカーのPK戦のようなルールを取り入れるもよし、
再試合は必ず5日後にするもよし、
高校野球はあくまでも「部活動」。
それを忘れないようにして、無理なく怪我なく安全に行なうべきだと思います。
スポンサーリンク