ホームページ・お電話・YouTubeのコメントなど、日頃から様々なご質問やお問い合わせをいただくのですが、しばらく前から形こそ違えど同じような内容が増えています。
「股関節はどれくらいで柔らかくなりますか?」
「お腹の脂肪を胸に持って行くマッサージコースありますか?」
この2種類です。

どうやらTVなどで取り上げられた事をそのまま信じ込んでしまい、「自分も・・」と思われている方がほとんどのようです。
ここからは、『あくまでも個人の感想です。』
この一文を入れておかないと、関係者や信者さんからヒドイ目にあわされそうですので~。
まず股関節ですが、巷では「誰でも簡単に開脚が出来る」というフレーズが話題なのだそうで、その通りに試したものの思ったように柔らかくならず、「何か間違っているのか」とか「自分だけ出来ないなんて」などと悩んだり不安になっている人が続出しています。
しかし、これはいたって当然の話で誰もかれもが等しく柔らかくなる訳はありません。
これまでの運動歴や元々の身体の柔らかさなど挙げればきりがありませんが、人はそれぞれですので違って当たり前、全ての人が同じようになるはずがないのです。
次に、脂肪についてですが、こんなものはありません。
これもTVの影響で、お腹や背中の脂肪を胸に移動させ「AカップがFカップに大ヘンシーン!!」的な事をされているようですが、普通に考えて有り得ません。
ある部分に付くべくして付いた脂肪を、自分の都合で好きな所へ移動させられるという摩訶不思議なシステムなのでしょうか・・・。
こんな事が出来るのであれば、逆にFカップの人をAカップにしたり、胸の脂肪を背中やお尻に移動させたり、右と左の大きさを変えたりと自由自在に出来るはずですが、おそらく出来ないと思います。
これらに共通する事は、色々な方法を用いて「そう思い込ませる」というテクニックが、ことさら秀逸であるという点です。
「多くの人が出来ている」、
「ほとんどの人が効果を実感している」、
「あの有名人もやっている」、
「みんなが言うのだから間違いない」、
そういう心理状態を作り出し、根拠の無い事ですら真実とすり替えてしまうテクニックです。
似たようなテクニックを用いるのは、「マジック(手品)」です。
無いものをあると思わせたり、初めからあるものを無いと思わせたりするのに、この「思い込ませる」というテクニックが使われます。
では、上の2つにおいて、このようなテクニックは何のために行なわれるのでしょうか。
それは、「書籍やDVDや関連商品の販売、SNSの広告収入(企業からの収入含む)、さらにはセミナーやスクールなどへの集客」のためであると考えられます。
どうしてもこのようなテクニックにハマッってしまうと、自分もその恩恵にあやかろう、みんながいい思いをしているのだから次は自分が・・・などと思ってしまうモノです。
こういうモノには必ず「カラクリ」があります。
手品で言うトコロの「タネ」であり、ウマい話には「タネも仕掛けもある」という事を忘れないようにし、盲信してしまわないようにするしか防衛手段は無いのかもしれません。
(繰り返しますが、あくまでも個人の感想であり、特定の個人や団体の信念や営業活動等を批判する意図はありません)
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