身体に不調があらわれると、誰でも「なぜ?」と考えるのは当然のことです。
問題なのはその先で、どうしても耳馴染みが良かったり聞いたことのあるワードをつい求めてしまうのです。

たとえそれがあまり良くないワードであっても、見たことも聞いたことも無いようなモノであるよりも何倍も「ほっ」とするのからで、特にまわりに同じようなワードの人がいるとさらにそれが増すのです。
そのワードは、腰が痛い時に「ヘルニアですね」「〇番と〇番が~」と言われたり、膝が痛い時に「軟骨が磨り減ってますね」と言われたりするようなことです。
こう言われると、なぜだか納得してしまうのです。
「ヘルニアだから痛いのは当然」
「ヘルニアなら仕方ない」
「軟骨が磨り減っているなら長く付き合うしかない」
「軟骨成分のサプリメントがあるから」
しかし、これらは正確ではありません。
ヘルニアでも痛みの無い方、軟骨が減っても痛みの無い方はたくさんいらっしゃいますし、ヘルニアの手術をして良くなる方もいらっしゃる一方で、痛みが続く方もいらっしゃいます。
腰の痛みも膝の痛みも、実はその場所が痛んでいることは少なく、他に原因がある事が多いので、耳馴染みの良いワードで妙な納得感に包まれてしまわずに、改善に向けたアプローチを続けてください。
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