ぎっくり腰

ぎっくり腰のような急性腰痛の場合、腰に痛みを感じるためつい腰だけが痛んでいると考えがちですが、実はそうではないと言われています。

 

腰の筋肉が痙攣しているような痛みで動けなくなるような場合でも、やはり腰だけではないというのです。

 

 

それまでなんともなかったにもかかわらず、突然腰への強烈な激痛が感じられる場合、その原因を「全身の疲労」と考え、腰だけではなく全身の筋肉の緊張を開放するような方法で、筋肉自体の疲労をゆるめ、全身の血行を改善する事で腰に感じる痛みが和らぐという考え方なのです。

 

これは科学的にも証明されているようで、ぎっくり腰の後に入浴すると痛みが劇的に緩和されるという報告がなされ、熱いお湯に浸かる事で筋肉の硬縮が緩和し血流が良くなる事で、腰に感じていた痛みが軽減されたと考えられているのです。

 

実際のところは、ピクリとも動けないほどのぎっくり腰が起こった直後に入浴をするというのは現実的ではありませんが、何らかの方法で身体全体を温めることが腰の痛み軽減につながるということなのでしょう。

 

当院では、リグイス体操という、うつ伏せで手を使って腰を揺らす方法を用いたぎっくり腰対策を行なっています。

 

動き自体はとても簡単で多くの方はすぐに出来るのですが、残念ながら出来ない方はとことん出来ないという場合がありますので、出来れば何とも無い時に練習をし習得をして、いざぎっくり腰になった際にリグイス体操を使いこなせるようになっていただきたいものです。

 

災害対策と同様、事前の準備が大切、という事です。

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