「卵が先か?鶏が先か?」
これと同じような事が睡眠でも考えられます。
それは、ストレスが先か?睡眠不足が先か?という問題です。

日々生活する中で、乗り越えられないような大きな、または長い期間ストレスにさらされてしまうと、睡眠不足になります。
睡眠不足が続くと、それがストレスになりなんとなくイライラしやすくなったり、ちょっとした事で怒りが爆発するようになってしまいます。
このように、ストレスがたまるから睡眠不足になるのか、睡眠不足になるからストレスを感じるようになってしまうのか。
とても難しい問題ですが、「睡眠不足が先」説が有力のようです。
睡眠は身体と脳を健全に保ち、免疫力を適切に働かせるのに欠かせません。
睡眠中の脳は、1日のあらゆる出来事を記憶したり削除したりしながら整理整頓をしているのですが、睡眠不足状態はこの機能が十分に働かないため、そのうちオーバーヒートしてしまい認知機能が低下してしまいます。
また睡眠不足はインシュリンの分泌が低下し血糖値が上昇するので、肥満・糖尿病になりやすくなります。
睡眠不足が続くとストレスを感じるのは、脳の働きが低下すると敵に襲われるという「生命の危機」を、わずかに残った「野性」の部分が感じ取り、敵に対し常に攻撃態勢をとろうとするからです。
ちょっとした事で腹が立ったり、普段なら何とも無いような出来事に過敏に反応してしまうのはこのためです。
この状態は「緊張や興奮」を優位に保つ交感神経が最高に機能したままの状態が持続しているのと同じ事ですので、疲れますし、神経が昂ぶりピリピリ・イライラするのは当然の事です。
そんな状態が続くとストレスがたまらない訳はありません。
一番怖いのは、その状態に慣れてしまい「なんとかなる」と判断してしまう事です。
睡眠不足はストレスを生み、生活の質や健康な心身に深刻なダメージを与えますので、夜の睡眠をしっかりとるようにしましょう。
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