身体のどこか一部に痛み・だるさ・違和感などの不調を感じる場合、どうしてもその部分に意識が向かってしまいます。
そして、薬を塗ったり湿布を張ったりするなどで何とかしようと試みるのですが、原因が病気や怪我ではない場合、それでは根本的な改善は難しいと考えています。

確かに身体のどこかに不調があると、「その部分が悪い」と思われますが、身体の構造はそれほど単純ではありません。
身体は頭の先から足の先までがつながっていますので、一つの構造体として考えると、どこかが悪いという解釈ではなく、全体のバランスが崩れたり歪んだりする事で、どこか一部にその負担が大きくのしかかっていると考えるほうが自然なのです。
ですから、首や肩が疲れているから首を揉めばいいとか、肩を揉めばいいというのは、少し違うかな~と思います。
首や肩の負担解消には、腕の使い方・肩甲骨の位置・胸椎の傾き・鎖骨の位置・骨盤のバランス・重心の左右差など、考える事やその対策として行なう事は山ほどあります。
ただし、ご自身のお身体と向き合う事の意味がお分かりになれば、それほど難しい事でも面倒な事でもありません。
そうする事が自然であり、その方が楽になれる事が実感出来るからです。
身体は全体として整えていく。
結局はそういう事だと思います。
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