ちょっとした昔話なのですが・・・
この仕事に就くにあたり、まずは整体を教えてくれる学校に入らなければ始まらない!と思い、通ったものです。
そこでは主に身体の仕組みや身体の押し方・揉み方を学びました。

さらに「強く押す事」が大切だという事で、体重計を相手に何kgの力で押せているかというようなことをよくしていた気がします。
そして、卒業後色々な所で行なった『修行』では、さらにいかに強く押すかが施術のメインとなりました。
それこそ慢性肩こりのガチガチの肩に対して、全体重を親指にかけて「これでもかーー!!」という勢いで押すことを求められ、教えられ、実践していました。
強く押せれば押せるほど指名が入る、という異常な状態を疑う事もなく・・・。
そのために「指立て」というような親指をひたすら鍛える事が日課となり、それが当たり前の日常だったのです。
今、思うと本当に恐ろしい事・間違った事ばかりしていたな~と反省しきりです。
しかし、そのような浅はかな知識と間違った思い込みによる日々が無ければ、それらとは全く違う方法で、身体は改善されるという事に気づくことも無かったのかもしれません。
修行中も「何かおかしい」「こんな事でいいのか」とよく自問していました。
身体は強い刺激を受けると、さらに硬くしようとします。
それに気づいて、現在のスタイルになるまで数年を要しましたが、今では出来る限り無駄な力を使わず、「ゆっくり・やさしく・やわらかく」をテーマに、とにかく気持ちがいいと感じてもらえるような施術を実践しています。
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