強い刺激

強い力で身体を押されるマッサージが癖になっている方がいらっしゃいますが、当院の考え方では「不健康」に当てはまります。

 

慢性的な肩こりで、それを解消しようと「強圧マッサージ」を受け続けていると、徐々に力加減が物足りなくなり、より強く、もっと強く押されないと気持ちよくない、さらに何も感じないという「鈍感なカラダ」に変化してしまいます。

 

これは本当に危険な事なのです。

 

 

こっている(と思っている)肩に、施術者が全体重や全腕力を集中させるような施術は、例えて言うなら米俵を身体の一部分に押し付けてられているようなものです。

 

異様です。

 

「もっと強く押してくれるかな?」

 

「全然効かないわ~肘で思いっきり押してくれてもいいんだけど」

 

「力の強い男の人に代わってちょうだい!」

 

マッサージ店では日々このような「鈍感な人」が身体を壊すような行為を自ら求め行なわれています。

 

そしてそれに応じなければならない施術者側も、指や手や腰を痛めながら必死の形相で押しまくるのです。

 

まったくおかしな光景です。

 

誰にとってもプラスにならない事を求めたり、求められたり・・・。

 

そして、身体はそんなムチャクチャな圧力に耐えられるようには出来ていませんので、防御本能として身体を硬くする事でなんとか乗り越えようと頑張ります。

 

無駄な頑張りです。

 

つまり、続ければ続けるほど身体が硬くなり、その硬くなった部分をこりだと勘違いし、より強い力のマッサージでほぐそうとするスパイラルに陥ってしまうのです。

 

そんな身体に良くない強い刺激に耐えられる、また物足りないという感覚になってしまうのは、感覚異常が起こってしまっているという事に気づかなければなりません。

 

気づきましょう! まずはそこがスタートです。

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