ずいぶん前に「アハ体験」なるものが、かなり流行った時期がありました。
脳の老化対策としての「脳トレ」ですが、現在でも時折クイズ番組などで目にすることがあります。
画像の色や形が徐々に変化していく事に気づくかというようなものや、だまし絵の類です。

このアハ体験というネーミングには賛否がありますが、徐々に変化していくアハ体験と加齢に伴う身体の変化には共通点があります。
人はゆっくりしたスピードで変化していくモノに対して、それを正確に認識する事が苦手なのです。
感覚が都度リセットされ変化に気づかないので、「こんなものだったはず」と思い込んでしまいます。
実際は青い色から赤い色に変化していたり、3本が2本に減ったり、面積が小さくなったり。
一瞬で変化するのであれば、誰でも気がつくのですが、過程のスピードによってまったく意識が出来ないのです。
加齢による体力・筋力の変化もこれと同じようなものかも知れません。
日々過ごしているとその変化に気づく事は難しく、気づいた時には以前とはまったく異なった今になっているとすれば、一大事です。
気持ちは「まだまだ若い」つもりでも、身体は「歳相応」か、運動不足であれば「年齢以上」に衰えてしまっている可能性がありますので、日々の身体の変化には十二分に気を配りましょう。
(上のだまし絵は、後ろを向いている若い女性の姿と高齢女性の横顔を見ることが出来ます)
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