多裂筋

正しい姿勢とは、身体本来の機能が十分に働き無理なく無駄なく力むことなく身体を支え安定させられる姿勢の事だと考えています。

しかし、身体は様々な原因から偏ったバランスで繰り返し使われてしまう事でその不自然な姿勢(悪い姿勢)が楽で正しい姿勢だと誤認し定着させてしまいます。

 

身体を支える役割を担う4つの筋肉のうち、いくつかはよく耳にする筋肉です。

 

『横隔膜』

 

『腹横筋』

 

『骨盤底筋』

 

これらは何となく分かるというような感じでは無いでしょうか。

 

これにもう1つ、あまり聞いた事が無いとても大切な筋肉があります。

 

 

それは、『多裂筋』という筋肉です。

 

難しい説明は省きますが、首から骨盤までの背骨に付くたくさんの小さな筋肉で、積み木のような背骨の1つ1つを正しい位置に安定させる機能を持ちます。

 

そのため姿勢を良くするにはこの多裂筋が正しく働く事が出来るようにする事が重要なのです。

 

この多裂筋は身体のほとんどの動きに関与しているため、ほとんどその動きを感じる事は出来ません。

 

なぜなら手・足・首・・・なんらかの動きが発生するたびに多裂筋の動きが感じられてしまうと煩わしくて仕方がありません。

 

また身体の深い部分にある事からも動きが分からないのです。

 

多裂筋は姿勢だけではなく腰痛にも関連が大きく、腰痛対策としても整える事が欠かせません。

 

同じ姿勢でいると腰が痛くなったり、座ってしばらくすると腰がジワ~と痛くなるような場合は、多裂筋周りの状態が良くないと考える事が出来ます。

 

多裂筋のトレーニングのポイントは『動かさない事』。

 

動きの無い地味で辛いトレーニングが多裂筋を活発に働かせます。

 

例えばこんなトレーニングです。

 

 

さらにアレンジとして手の位置を変えたり手と逆の足を上げたりするとさらに効果がアップします。

 

多裂筋は身体を安定させる筋肉ですので「いかに動かさない状態を保持できるか」が大切なのです。

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